日米「極秘合意」で円相場が反転した日【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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極めて強力なメッセージ

1月23日、米財務省の指示で米連邦準備理事会(FRB)が為替介入の前段階となるレートチェックを行っていることが明らかになった。しかも、その実務をニューヨーク連銀が担った点が市場に強い衝撃を与えた。これは米国が日本の円安是正スタンスを全面的に支持していることを示す極めて強力なメッセージである。

為替の過度な変動を放置しない

片山財務大臣が訪米してベッセント財務長官と会談した直後というタイミングを踏まえると、日米間で事前の意思疎通、あるいは暗黙の合意があったとの見方が広がっている。日本側の狙いは明確だ。急激な円安を抑制し、輸入インフレと国民生活への悪影響を食い止めることだ。自民党は、2月8日の衆院選を前に急激な円安による物価高が家計を直撃しているとの不満が高まる中、為替の過度な変動を放置せず、政府・与党として物価高対策に本気で取り組む姿勢を野党や国民に明確に示しておく必要があったのだろう。

レートチェックは「予告編」に過ぎない

一方、米国にとっても、過度なドル高は自国の金融市場や企業収益に歪みを生む。トランプ大統領は今のドル安について「まったく心配していない。素晴らしい」と言い切っており、米国がドル高是正を問題視していないどころか、むしろ日本の円安是正と方向性を共有しているとの見方を市場に強く印象づけた。「秩序ある為替変動」という大義の下、両国の利害は一致しやすい局面にある。今回のレートチェックは、実弾を使わない「予告編」に過ぎない。しかし市場はすでに、その意味を正確に読み取った。日米協調というカードがテーブルの上に置かれた以上、円売り一辺倒の相場は終焉に向かいつつある。

日本資産へ投資マネーが還流する

さらに、日米協調介入のリスクがアルゴリズム取引にとって致命的な「キラーワード」として作用し、円売りポジションの積み上げに強いブレーキをかけた結果、ドル円相場は1ドル=159円台から152円台へと急速に円高方向へ振れた。さらに米著名投資家マイケル・バーリ氏が低金利の円を借りて高金利のドル資産に投資する円キャリー取引が逆回転するリスクを指摘したことで、市場では米国株や米国債から日本株・日本債など日本資産へ投資マネーが還流する可能性が現実味を帯びはじめている。

潮流銘柄は?

潮流銘柄は三井E&S(7003)、三井海洋開発(6269)、名村造船所(7014)

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に金融情報サービスを行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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