「転ばぬ先のテクニカル」~戻り売り対処やむなし

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の東京市場は続伸しました。5日移動平均線(1万8746円)を回復してきました。しかし、上値は重く26週移動平均線(1万8808円)に抑えられた格好です。日足は陰線形成であり、戻り売り圧力を感じるほぼ十字足となりました。

一方、小型株市場は東証二部株が2%下落となっており、終値で60日移動平均線(5664円)を割り込んできました。こちらはシャープの急落が大きく影響しているものと思われます。

また、東証REIT指数が年初来安値に接近しており、資金の逃げ場が見えない状況です。

日経平均は26週線を回復したとしても、その上には先週金曜日にデッドクロスした20日移動平均線(1万9143円)や60日移動平均線(1万9183円)が控えています。一目均衡表でも転換線が1万8884円、基準線が19086円に位置しており、先行スパンAが1万8159円、スパンBが19284円と1万9000円前半が鬼門です。余程の好材料でも出てこない限りは暫らく調整せねばならないものと思われます。

円安が急速に進展するならば、レジスタンス突破の可能性もないとは言えません。そのドル円のレジスタンスは20日線が111円63銭、60日線が112円88銭です。このあたりを早期にブレイクできないと13週線(112円75銭)と26週線(112円34銭)とのデッドクロスが近づいています。

このように見ていくと、戻り売り対処と言わざるを得ません。

日々勇太朗

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