国債増発時代【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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3分の1戻しも円高が足かせ

 昨日の日経平均は3日続伸で、2万1000円台を回復してきました。これで今回の下落幅の三分の一を取り戻してきましたが、NYダウは既に63%を取り戻しておりますので、円高の影響が東京市場の戻りが鈍くしているということでしょう。

市場参加者限られるなか428円高

 昨晩は米国もカナダも祝日で休場です。北米大陸では取引がありませんでした。アジアも旧正月で上海、香港がお休みです。市場参加者が限られる中、昨日の日経平均は428円高の2万2149円で取引を終えました。

各指標はまだマイナス圏

 これで騰落レシオは88%に上昇。25日線との乖離率はマイナス3.2%です。モメンタムの10日、25日ともに回復に転じてきましたが、まだまだマイナス圏です。

NYダウは上値抵抗ラインに到達

 NYダウは6日連騰で黄金比の61.8%に到達。16日のザラ場高値は25日線に接近したところで、上髭陽線形成。終値は週足の一目均衡表・転換線にタッチしたところです。NYダウのリバウンドも目先的には上値抵抗ラインに到達し、明日以降は戻り売りが出てくるかもしれません。

注目は米国国債入札

 注目はきょうから3日連続で行われる3年債、5年債、7年債の国債入札です。7日の10年債入札では応札倍率が前回より悪化しました。米国は国債大増発時代に突入してきており、入札結果が今後はマーケットに大きな影響を及ぼします。仮に今週の入札が不調となれば、長期金利が跳ね上がり、株価がまた乱高下もあり得ましょう。

一旦利食いもひとつの手

 となれば、今回の突っ込みで買った利食い玉は本日中に一旦利食いしてポジションを軽くするのもひとつの手です。まだまだテクニカル指標には売られ過ぎシグナルが点灯していますが、下げ幅の38.2%戻しが2万2164円と昨日ほぼ到達しました。この上は日足・一目均衡表の基準線が2万2539円、週足・一目均衡表の転換線が2万2639円あたりまででしょう。

戻り終了後は二番底形成へ

 今週末には25日線と75日線がデッドクロスしそうであり、急落後のリバウンドも一時的だと思われます。この戻りが終了後には二番底形成へと向うことが予測されますので、あまり爪を伸ばさずに手仕舞って、いつ揺り戻しが来ても余裕を持って冷静にマーケットを見るポジション構築が大切です。

日々勇太朗




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