イールドカーブのフラット化懸念【転ばぬ先のテクニカル】

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転換線は2万2683円

 昨日の日経平均は反落しました。2万3000円目前で失速し、5日移動平均線を割り込んできました。この下のサポートは25日移動平均線の位置する2万2650円近辺です。昨日はTOPIXも5日線を割り込みましたが、一方で一目均衡表の転換線と基準線がゴールデンクロスしました。日経平均の転換線は2万2683円、TOPIXのそれは1783ポイントです。このあたりがサポートとして意識されるのかどうかを見ていきましょう。

米長短金利差を最注目

 さて、米FOMCでは予想通り0.25%の利上げを決定しました。ドットチャートでは年3回の利上げから4回の利上げ示唆へと変更されました。しかし、米長期金利は一時3%台に乗せましたが、その後は何もなかったように急落しました。2018年のGDP成長率やインフレ見通しが引き上げられたにも関わらずです。そして何よりも驚くのは2020年の米失業率を3.5%に見込んでいることです。それなのに長期金利は目だって上昇とはならなかったことで、今後は長短金利差を最注目しておく必要がありましょう。

リーマンショックの一年前を想起

 昨年12月に米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、向こう1年以内に短期金利が長期金利を上回り、一般的に景気弱体化の兆候とされるイールドカーブの逆転が起こる可能性があると指摘しました。米国でも「長短金利差が逆転した1年後に景気後退が訪れる」という見方が広く知られており、前回米債市場でフラット化したリーマンショックの一年前の2007年8月に起こったことが記憶に蘇ります。

日々勇太朗




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