短期リバウンドは終了した
先週の日経平均は週間で2836円上昇した。新型コロナウイルスの感染は増加の一途だがオリンピックが中止ではなく1年程度延期になったことにより短期筋の買戻しが入ったようだ。
しかし、実際は日銀が23日と26日に2004憶円のETFを買い入れた動きに1万6000円台からの売り崩しは難しいと判断したようだ。
2万円より下は下げが急だったため「真空状態」に近く戻りも早かった。ただ、これでザラ場ベースで下げ幅の41%を戻し短期リバウンドは終了したと見る。
一旦感染者数が減るが6か月後に再度ピーク
短期筋の売りは収まった感があるが中期的な売りが上値では待っていそうである。世界中の都市圏で封鎖が続き経済活動は麻痺し始めている。
各国の政府がリーマンショック時の反省から矢継ぎ早に対策を出しているがウイルスで世界中が混乱に陥るのは現代人にとって初めてのケースである。
SARSやインフルエンザの感染拡大パターンでは約3ケ月後に第1段のピークを付け一旦感染者数が減るが6か月後に再度ピークを迎えるようだ。
上値の重い展開は続く
今回は1月の上旬から拡大が始まってるから第1段のピークは4月の上旬と思われるが第2段階目があることを肝に銘じたい。それらを株価はまだ織り込んでいないだろう。
下がれば戻り、戻れば下がると言った形で上値の重い展開は続くと思われる。
今週は前半に期末を迎えるので配当の再投資や日銀の買いでしっかりした展開は望めるが週後半からはコロナ関連のニュースで左右されそうである。
1万円以下のプット売りとヘッジの先物売りで対応
オプションに関しても4月限の6000円プットが2円~3円のプレミアムとなっている。現在の日経平均の3分の1の行使価格の商品が残存2週間でこのプレミアムは異常である。
長期筋のヘッジの買いなどが推測されるがVI指数が目先の天井を打ったと思われる状況では1万円以下のプット売りとヘッジの先物売りで対応したい。
今週は1万7900円から1万9500円を想定する。
(ハチロク)
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