12日午前の東京市場は大幅続落、日経平均は231円安で6日につけた年初来安値を割り込んでいます。地政学リスクの高まりを受けた投機筋の持ち高整理のドル売りで109円台まで円高が進み、自動車など輸出セクターに売りが広がり、下げ幅は一時290円に迫りました。東証1部の値下がり銘柄数は1800と約9割を占め、ほぼ全面安商状でした。
ただ、1万8500円円近辺は当面の下値抵抗ゾーンで、突っ込み警戒感から買戻しや押し目買いが入り、前引け時点の売買代金は概算で1兆600億円、売買高は10億2186万株に膨らんでいます。一本立ちが期待できるより強い銘柄の下値、あるいは外部要因で急落した銘柄のリバウンドを狙う投資スタンスに変わりはありませんが、地政学リスクが高まる状況では安易に買いを入れることはできません。
11日引け後に今期減収2ケタ営業減益を予想した竹内製作所(6432)は心配した通りの悪い結果で、東証1部値下がり率トップに売られました。したがって、後場は売り、買いともに手控え、様子見とします。
花咲 翁