下げ幅からほぼ「半値戻し」
8月14日の米国市場でテック銘柄の比重が高いナスダック総合株価指数とS&P500は7月中旬に付けた過去最高値から8月5日の直近安値までの下げ幅からほぼ「半値戻し」となった。
日本では8月15日の日経平均が3万6885円を付け、7月11日の年初来高値(4万2224円)と8月5日の年初来安値(3万1458円)における約1ヶ月間の下落幅(10765円)の半値戻しライン(3万6841円)を上回った。
8月5日が大底
「半値戻しは全値戻し」とみる強気の市場参加者にとっては上昇期待が強まる。また、S&P500種株価指数の予想変動率を示し「恐怖指数」とも呼ばれるVIXは8月5日に65%台と、2020年3月のコロナ・ショックや08年の9月のリーマン・ショック以来の水準まで上昇したが、16%台まで過去最速の急低下となった。
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)も85%から27%台まで急低下。株式市場は落ち着きを取り戻してきた。8月5日が大底と言える。
「円キャリー取引」の巻き戻しが暴落の引き金
今回の日本株暴落は財務省の円買い介入と日銀の金利引き上げがきっかけとなり、低金利の円を調達してドルなどの高金利通貨で運用して金利差収益を得ようとする「円キャリー取引」の巻き戻しが、大規模な「円買い・株売り」を招き、投機筋(CTAやヘッジファンド)の「円買い・株売り」のプログラム売買拡大でその動きが加速した。
再度「円買い・株売り」が加速する可能性も
投機筋の円の売り越し幅は7月2日時点では18万4223枚(2兆3027億円)とリーマン・ショック前の07年6月以来の大きさに膨らんでいた。それが1万1354枚と2022年に米連邦準備理事会(FRB)が利上げを始める前の水準に戻った。21年3月以降の最小で、ピークから9割縮小した。ただ、円の買い戻しが9割終わったからといって、円キャリー全体の巻き戻しが9割進んだわけではない。
キャリー取引の規模は300兆円~600兆円とも言われており、再度「円買い・株売り」が加速することも考えられる。政府は株価の乱高下を受け8月23日に閉会中審査を開く。鈴木財務相と日銀の植田総裁が出席する。「円高・株安」を招いた張本人だ。株価の行方は政府・日銀の金融政策スタンス次第である。
潮流銘柄は?
潮流銘柄は鈴木(6785)、松風(7979)、Appier Group(4180)。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。
代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
2024年 3月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


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