そろそろマザーズ市場に目を向けよう【転ばぬ先のテクニカル】

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中国利下げもネガティブ視

週明け20日の東京株式市場は大幅続落となりました。先週末の米国市場は大幅下落となっており、東京市場は連れ安した格好ですが、東京時間に中国人民銀行が最優遇貸出金利を11月までの3.85%から0.05%引き下げを発表したことで、消費の伸び悩みや不動産開発の停滞で景気の停滞さが強まったことから、中国経済との依存度が高いアジア周辺国の株価が売られる展開となりました。今、世界の中央銀行がインフレを意識してテーパリング縮小や利上げに舵を切る中、中国が利下げするということは、中国の景気が相当に冷え込みだしているということなのでしょう。

仕込み場になる可能性

また、先週末の米国市場はクアドルブルウィッチングでしたが、過去3年間のクアドルブルウィッチング後の米国市場はいずれも早くて2日間、長ければ10日間程度下落するパターンが繰り返されています。ただし、今までは毎回その下落期間が仕込み場となってきました。今週の米国市場はクリスマス休暇入りしていきますので期待できず、ここでは上には行きにくいことから下値模索の一週間ということになりそうですので、当欄では一貫戻り売りとお伝えしていますが、一方で今週は仕込み場になる可能性もあります。

マザーズ指数下値乖離広がる

特にマザーズ市場がそろそろ底入れ反転するかもしれないと考えます。
既にIPOラッシュが始まっていますが、IPO銘柄購入資金捻出のため既存の上場銘柄が叩き売られています。マザーズ指数は11月17日の1189ポイントから昨日は950ポイント割れまで約20%下落しました。そしてマザーズ指数の9カ月移動平均線との乖離率はマイナス15%に広がりました。過去6年で10%以上下回ったのは2015年9月、2018年末、2020年3月の3度しかありません。

プレミアアンチは高進捗

そんなマザーズ銘柄の中からプレミアアンチエイジング<4934>に注目したいと思います。同社は今月14日に第1四半期の決算発表を行いました。売上高は98億6500万円と中間決算会社計画の190億円に対する進捗率は51.9%ですが、営業利益は20億7400万円と中間決算会社計画の26億円に対する進捗率は78.7%。経常利益も21億3200万円と中間決算会社計画の26億1000万円に対する進捗率は81.6%、純利益は13億2000万円と中間決算会社計画の15億3000円に対する進捗率は86.2%となりました。

株不足で一気に上値追いも

株価は翌日はストップ高の比例配分と反応しましたが、2日目は600円高の1万1970円で寄り付き、一時、1万2170円まで上昇後に急落して、17日には9940円とストップ高により空けた窓を埋めました。一目均衡表を見ると、1万2170円高値は雲下限に接近したことで戻り売りが出たと解釈できます。当面、雲は1万2000円~1万3800円近辺に位置して上値は重いかもしれませんが、日証金では株不足状態となっており、マザーズ市場の底入れともなれば一気に上値追いとなるかもしれないと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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