ロシア軍、ウクライナへ侵攻【転ばぬ先のテクニカル】

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ウクライナ全土を狙う

とうとうウクライナにロシアが侵攻してしまいました。当初の報道では東部地域の平和維持目的ということでしたが、驚いたことにロシア軍は西側の首都キエフやその南に位置するオデッサに上陸。軍事施設と港湾施設の4カ所に攻撃しているということのようです。これではウクライナ全土を狙った攻撃ではありませんか。こうしたロシアの攻撃に西側諸国はどう対処するのでしょう。ただ、ウクライナはNATOに加盟していません。そのため海外からの援軍は期待できないものと思われます。

NY主要3指数、日経平均も安値更新

23日のNY市場では主要3指数が年初来安値を更新。1月24日に長い下髭の陽線を形成したことで、目先の底入れ機運が高まりましたが、この下髭を割り込んだことでダウントレンドの継続が確認されました。日経平均も昨日の下落で年初来安値を更新してしまいました。

テクニカル分析は当てにならず

通常のテクニカル分析では、新たなダウントレンドシグナル点灯であり、その場合の下値目途は、例えば昨年9月高値の3万795円から12月安値の2万7588円と戻り高値の1月高値である2万9388円を基本とすれば、V計算値が2万5788円、E計算値が2万4381円などと計算しますが、地政学リスクでは全く当てになりません。

ウクライナ問題でインフレ加速も

戦況が長引けば更に売られるでしょうし、短期決戦ならば織り込み済みで上昇も致しましょう。戦況次第でいずれにも大きく振れる展開が予測されるため、こうなるとテクニカル分析はお手上げです。そうでなくても足元の世界経済はインフレ対処に傾いています。アメリカでは物価高騰が社会問題化しており、ウクライナ問題でインフレの加速も考えられ厄介です。

チタン株が逆行高

このような状況でも投資家は虎視眈々と動いています。昨日の急落場面で大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>が逆行高。これはロシアのVSMPO‐Avismaが世界最大のチタンスポンジ生産者であり、エアバスとボーイングが航空機の船体に使用するチタン製品の大部分を供給しているからです。

大チタ昨年5月高値抜けば節目ない

大阪チタニウムのチャートを確認すると、昨年5月高値(1104円)を更新を狙える位置まで上昇してきました。ここを抜けるなら2019年5月安値の1354円や8月安値の1431円まで節目がありません。戦況を横目で見ながら注目してみたいと思います。

日々勇太朗

 

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