日経平均三空形成【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米国市場は利上げ加速へ不安感が広がる

週明け13日の米国市場は4日続落しNYダウは一時1,000ドルを超える下落局面がありました。ナスダックは530ポイント安(4.68%安)でほぼ安値引け。先週末の5月の消費者物価指数が市場予想を上回る40年5カ月ぶりの伸びとなり、明日、結果が判明する連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%利上げの可能性が浮上。一部では1.0%利上げの観測も流れ不安感が広がりました。

主要3指数ともに年初来安値更新

足元4日間でNYダウは2663ドル安(8.02%安)、S&P500は411ポイント安(9.8%安)、ナスダックに至っては1366ポイント安(11.2%安)と厳しい暴落局面となっています。主要3指数ともに5月安値を割り込み年初来安値を更新。5月の月足は長い下髭形成により底入れ機運もありましたが、それが全否定されました。

リーマンショック時の天井打ちと同じ形

今回の米国株の下落はコロナ暴落とは違い、2007年のリーマンショック時の天井打ちと同じ形の可能性が出てきました。しかし、天井を打ったからといって毎日毎日下げ続けれる訳ではありません。

投げ売り止まると急速に買い戻し

日経平均も3日続落で6月9日高値(2万8389円)から昨日のザラ場安値(2万6357円)まで2032円幅(7.1%安)の急落となりましたが、日足は三空形成となっており、ソロソロ売り飽き気分も出てくる頃合い。天井打ちであってもベアマーケットラリーと言い、一時的な急上昇が必ず起こります。短期急落の後だけに、投げ売りが止まると急速に買い戻しが起こりますので、タイミングさえ間違えなければ短期急騰で取りやすいと言えるでしょう。

世界で唯一量的金融緩和続ける日本株

NY株式の暴落を受けても日経平均は3月安値(2万4681円)どころか5月安値(2万5688円)をも上回っています。世界で唯一量的金融緩和を続けている日本株をNY市場同様に叩き売る必要があるのかどうか。

冷静に買い場探る局面

明朝にはFOMCの結果が発表されますが、昨日もお伝えしましたように今年に入ってFOMCまで売られ、通過後は上昇するパターンが続いています。今回も同じようになるとは限りませんが、株価が足元で大きく暴落している最中に大幅な利上げという判断が出来るのか、と考える筆者であります。仮に0.5%利上げであれば急速に買い戻される可能性がある訳であり、ここは冷静に買い場を探る局面ではないかと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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