円安進行で3日ぶり反発
昨日の東京株式市場は3日ぶりに反発しました。先週末の海外市場で、今週の日銀会合では現状維持だろうという観測記事を頼りにドル円相場が141円台半ばへと円安が進行したことで、日経225先物が3万2670円で帰ってきました。この流れを受けて昨日の東京市場は買い先行スタートとなりました。
東京製鉄の決算場予想上回り連想買い
また、先週末に発表された東京製鉄の決算が市場予想を上回ったことで買いが殺到しストップ高に買われ、同業の鉄鋼株に幅広い連想買いが入り、素材関連銘柄が一斉に上げたこと寄与しました。
日銀政策結果見極めるまで動きにくい
ただし、今週は中央銀行の会合が重なる週です。25日~26日にFOMC、26日にECB理事会、27日~28日に日銀会合が開催され、各々、最終日に中銀トップの記者会見が行われます。欧米の利上げは既定路線であり、注目は日銀が政策変更するのかどうか。マスコミは現状維持としていますが、展望レポートでは23年度の物価見通しを引き上げる公算が大きく、結果を見極めるまでは動きにくい一週間になりそうです。
ナスダック構成比率変更に伴う売りも注目
また、24日のNY市場ではナスダック100構成銘柄の構成比率変更に伴う売買が殺到すると思われます。大型主要銘柄の構成比率引き下げに伴う売りがどの程度出てくるのか、注目となります。
ドル円は142円手前までリバウンド
ドル円相場はお伝えしてきたように6カ月及び12カ月線が下値サポート機能を発揮し、137円から切り返して142円手前までリバウンドしてきました。現在、141.90円近辺に25日線が走っており、ここをブレイクできるのかどうかが観察ポイントです。
日経平均は3万2793円まで上昇
円安=株高のパターンにより日経平均は3万2793円まで上昇してきましたが、日経平均の25日線も3万2840円近辺に位置しており、もう一段の上昇にはドル円と日経平均の25日線回復が必要と思われます。ここがレジスタンスとして壁となるならば、三段下げへと向かう可能性が高まるため、今週は各国中央銀行の政策判断とドル円及び日経平均の動きが重要な週となります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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