アムロのオプション戦略に倣えば【転ばぬ先のテクニカル】

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戻り売り吸収し上値追い

昨日の東京株式市場は続伸しました。一昨日の日経平均株価のローソク足は230円の上髭陽線。上値では戻り売りに押された形となっていましたが、昨日は一昨日の上髭の中を推移後に、一昨日の3万3402円高値を抜けたことから、戻り売り圧力を吸収し上値追いに勢いがつきだした可能性があります。

日経平均採用値嵩株が指数押し上げる

もっとも日経平均採用の値嵩株が指数を押し上げており、昨日は上位5社(東京エレクトロン、アドバンテスト、ファーストリテイリング、TDK、中外薬品)で日経平均を170円程度押し上げています。
業種別指数を見ると電力・ガス、海運、輸送用機器が上昇上位で、東京エレクトロン、アドバンテスト、TDKが所属する電気はほぼ横ばい推移です。この辺りが日経平均株価という指数の不思議であり、先物を絡めた裁定取引などが指数寄与度の高い銘柄を買うだけで指数が上がるという妙技です。

アムロはコール大量売り

先週金曜日と昨日の2日間の急激なリバウンドで3万3300円台まで戻してきましたが、7月31日のオプション取引の手口を見ると、大口投資家のABNアムロ証券はコールを大量売りしていました。権利行使価格3万3500円コールを325枚、3万3625円コールを145枚、3万3750円コールを385枚、3万4000円コールを295枚と都合1150枚も売っています。

上値は重いが下値も堅いという見解

一方で3万3000円コールの433枚と3万3250円コールを530枚買っており、また、プットオプションでは3万2500円を402枚売っていました。ということは、アムロは3万3500円以上には行かないだろう、しかし、下げても3万2500円から3万3000円程度だろうという手口を見せていました。上値は重いが下値も堅いという見解かと思われますので、彼らの手口を参考にするならば、高値は追わず、押し目を待つ戦略が有効かと思われます。

3万4000円を突破すればヘッジの先物買い

もし順張りで買う場合は、3万3750円から3万4000円近辺を突破する場合です。そうなるとアムロはオプションのヘッジのため先物に買いを入れてくると思われますので、ヘッジの先物買いが指数を大きく押し上げる展開となると考えられます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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