上値が重たくなってきたが…【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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3度、3万3800円台で跳ね返される

本日の東京株式市場も寄り付き買い先行スタート後に下落する格好となりました。これで3日間同様の展開が続いていることになります。日経平均は今月20日の3万3853円、24日の3万3817円、そして昨日の3万3811円と3度、3万3800円台で跳ね返されました。

売買代金減少傾向にあることが要因

これは、決算発表に絡む取引がなくなったことや、海外投資家がホリデーシーズンを迎えてきたことで、売買代金が減少傾向にあることが要因と思われます。指数だけでなく個別株も好材料が出ても上値追いには慎重な動きとなっています。三菱重工は金曜日に大商で急騰しましたが、昨日は5%に迫る大幅安となったことが象徴的な動きです。

先回り買い入ってもおかしくないが…

今週30日には中間決算の配当再投資が持ち込まれると予想されています。TOPIX採用企業だけで約7兆円が再投資されると言われており、本来ならば先回り買いが入ってもおかしくないはずです。しかし、そうなっていないところに市場参加者の減少や、売買代金の減少が現れているように感じます。

割安で売り仕掛けも入りにくい

かといって相場を崩そうとする売り仕掛けも入りにくい状況です。中間決算を通過し、日経平均の一株利益が上昇したことで、株価収益率は14.8倍程度。S&P500の20.7倍やNYダウの22.6倍に比べると割安だということなのでしょう。当面は欲張らずに小幅な利益でも回転させていかねばならないようです。

米長期金利低下もナスダックの反応イマイチ

ところで米長期金利が低下してもナスダックの反応がイマイチです。昨日の10年債利回りは4.415%と前日比0.054%も低下しました。通常ならばナスダックは上げてもよいはずですが、27日のナスダックは小動きでした。

グロース株への期待しぼんでいるのかも

これは2年債など短期債が高止まりしているからではないかと思います。マーケットでは利上げ予測はなくなりました。といって早期の利下げ期待はないだけに逆イールドは解消する兆しがありません。そのため、グロース株への期待がしぼんでいるのかもしれません。

ドル売られる展開で内需株に目を向ける必要

一方で、ドルは売られる展開です。ドル円は再度75日線を割り込んできました。一目均衡表では雲の中を運行中であり149.50円近辺が壁になりつつあります。こうした流れが続くなら、内需株に目を向けていく必要がありそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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