50日線相変わらず重しで反落
本日の東京株式市場は3日ぶりに反落しました。月末・月初の2日間で日経平均が870円程度上昇したことで利食い売りが出やすい環境でしたが、3日のNY市場で米供給管理協会(ISM)が発表した5月製造業景況指数が予想外に悪化したことで米国経済の減速懸念が高まりNYダウが反落。シカゴの日経平均先物が290円安で返ってきたことで、一時331円安までありました。その後は押し目買いが入りましたが、海外勢に普段使う50日線が相変わらず重しになっているようです。
半導体一巡するまで本腰入れて買う場面でない
全般的な見解としては年初から上昇をけん引してきた半導体株は変調をきたしており、今は手を出す局面ではないということ。この半導体関連銘柄が調整一巡するまでは本腰を入れて買う場面ではないと思っています。
1~3月静かだった銘柄が徐々に鎌首上げだす
一方で1~3月に静かだった銘柄が徐々に鎌首を上げだしてきているのも事実。
3月高値以降2カ月調整していたTDK<6762>が本日、年初来高値を更新。となれば、この後を追いかけるのは村田製作所<6981>ではないでしょうか。また、2021年9月高値から2年半の調整を経て、今年3月底打ち後、5月の決算発表から立ち上がったヤマハ<7951>が本日は5%超の上昇。みずほ証券が目標株価を4900円に引き上げたことが要因ですが、2021年高値(7490円)から2年半下げ続けただけに、押し目があれば買いたいところです。
そして、もう少しで買い転換しそうなのが寿スピリッツ<2222>。本日は13週線を捉えてきましたが、このまま堅調推移すれば5週線が13週線にゴールデンクロスしますので、それが確認できれば、その後は押し目を狙ってみたいところです。
年後半高へ向かうなら「円高、株高、債券高」
さて、3月22日に高値をつけた日経平均は2カ月半の調整を続けていますが、来週、10日~11日に日経平均の「重要変化日」が到来します。まだまだ信用買い残や裁定買い残が高く積まれており、年初のような派手な急騰は難しいところですが、重要変化日前後から、徐々に足元の横這いからトレンドが生まれるかもしれません。調整一巡から年後半高へ向かうならば「円高、株高、債券高」ではないかと考えております。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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