注目の日銀会合【転ばぬ先のテクニカル】

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長期金利上昇可能性を嫌気した売り広がる

本日東京株式市場は続落しました。ナスダックが最高値を更新したことで、寄り付きは買い先行スタートしましたが、今朝の日本経済新聞が報じたように、本日~明日、開催の日銀金融政策決定会合で、国債購入額の減額を決めるのではといった観測から、先行きの長期金利の上昇可能性を嫌気した売りが広がったようです。

FOMCはタカ派でNYダウは値を消す

12日のNY市場では、朝方発表された5月の消費者物価指数が市場予想を下回ったことを好感。NYダウは一時408ドル高の3万9120ドル高値までありました。その後、FOMCの結果が発表されましたが、内容はタカ派だったことで値を消す展開となりました。

米インフレ見通し楽観視していない状況変わらず

会合終了後に公表された金利・経済見通しによると、政策担当者は今年の利下げは1回と予想している模様です。政策担当者19人のうち4人は、年内における利下げを想定していないようです。年内2回の利下げが必要だとみるメンバーは半数未満となりました。米インフレ見通しについて金融当局は楽観視していない状況は変わっていないようで、NYダウは値を消す展開となりました。

日銀会合は国債購入額減額が行われるのかどうか

さて、本日~明日の日銀会合ですが、金融政策は現状維持が見込まれています。問題は上述の通り、国債購入額の減額が行われるのかどうかです。日銀は昨年末時点で581兆円の国債を保有しており、市場における保有比率は過半に達しています。FRBは2割弱、欧州の主要中銀でも2~3割程度であり日銀は突出しています。

国債購入月5兆円とするのがコンセンサス

現状は月6兆円程度の購入を行っており、月平均の満期償還額とほぼ同額です。日銀のバランスシートにおける国債の保有を徐々に減らすために月5兆円とするというのが観測筋のコンセンサス。これ以上の額となった場合は国債利回りの上昇容認と受け止められる可能性が高まります。

SQと日銀会合結果を見守る展開

また、本日はメジャーSQです。ここでの波乱を予想する向きは少ないようですが、SQと日銀会合結果を見守る展開となりそうです。

村田製が連日の年初来高値更新

個別ではご紹介してきた村田製作所<6981>が順調で、連日の年初来高値更新です。また、寿スピリッツ<2222>も5月23日高値を更新して右肩上がりのトレンドに乗ってきました。一方、大手証券のレーティング引き下げの影響でアステラス製薬<4503>が急反落。5週線と13週線とのゴールデンクロスが期待されましたが、残念ながら先送りとなってしまいました。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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