ドル円のポイント【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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懸念材料とした円高進行して底割れ

本日の東京株式市場は日経平均が6日続落となりました。昨日、一昨日と安値揃いの「毛抜き底」かと思われる足を示現しましたが、やはり懸念材料とした円高が進行して底割れとなりました。

国債買い入れの減額で先回りのドル売り

ドル円は一気に154円台へと進みました。来週30日~31日に日銀の金融政策決定会合が予定されていますが、今回の会合での利上げ確率は低く、量的引き締め(QT)である国債買い入れの減額計画が決定されることは周知されています。問題は減額の規模がどの程度かということになりますが、大きければ大きいほど円高が進行しやすいと考えられ、為替市場では先回りのドル売りとなっているようです。

ドル円の長期波動を見る

ここでドル円の長期波動を見てみましょう。

2011年11月の75.59円からは綺麗な5波動の上昇が見て取れます。このカウントが正しいならば、まずは22年10月の151.94円が焦点となります。

円高反転か調整局面か日銀会合結果次第

ここを割り込む場合は5波動の上昇が完了し、円高へと反転したという見方が有力となります。一方、割り込まずに推移するならば、2023年1月の127.23円からの第5波動目は現在4波目の調整局面ということ。
127.23円~①~137.91円~②~129.66円~③-1~145.06円~③-2~137.25円~③-3~151.90円~③-4~140.25円~③-5~161.95円~④~154円台とカウントできます。
この答え合わせは日銀会合結果次第ということになりそうです。

更に厳しい下落起こる可能性高まる

さて、日経平均は3万9000円攻防へと進んできました。6月25日に三角持ち合いを上放れて一気に4万2426円まで急上昇しましたが、7月10日~12日の値動きでアイランドリバーサルを形成して元の位置に戻ってしまいました。現状は月足が上髭の長い陰線形成となっており、極めて厳しい足となっており、昨年10月以来の6カ月線割れとなっていることから更に厳しい下落が起こる可能性が高まっています。

26週線割り込む場合は…

本日は13週線(3万9187円)を割り込みました。この下のサポートラインは3万8967円に走る26週線。そこを割り込む場合は3万6150円近辺の12カ月線や3万5910円近辺の52週線までサポートは見当たりません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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