円高修正安の下落は3万9000円が限界【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞
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日銀会合が反転のキッカケの可能性大(通巻3495号)

日経平均は6月24日からほぼ一歩調子で上げて7月12日には4万2102円の高値を付けました。
3月22日に4万1087円の高値を付けた局面では年初の3万3000円から12%も上げていますが、3か月余りの時間がかかっており、今回の上げはたった2週間余りで、上げ幅4000円近くで上げ率6.7%は先の高値に比較した場合、きわめて短期間で大幅に上げたことになります。
そして、12日に高値を付けた後は逆にこれまたハイスピードの急落となり、6月24日のスタート地点までほぼ行って来いになるところまで下落しました。

4-5月の水準まで戻った

円相場も概ね先の高値154円台まで上昇しており、急騰急落によって日経平均の修正は概ね終了したことになります。3万9000円前後というのは外国人売りが続いていた4-5月の水準まで戻ったことになりますのでいわば下値は岩盤のような水準になります。
政府によるドル売り介入も円安を修正したことで役目を終えたことになります。あとは日銀の会合で金利をどう決めるのかが、焦点になります。金利についてもほぼ利上げを売り込んだと考えられますので、31日の結果が出た後は出尽くしになりますので、円相場は一旦、円安に向かうことが予想されます。

急激な下落場面では銘柄を絞り込んでしっかり拾う

したがって、一気に、日経平均は行って来いの水準まで下落したことによる本格的に反発は8月以降になるものと考えられますので、3万9000円前後の日経平均は好買い場になるとみるのが自然でしょう。円相場も円安は157円辺りまでがメドになりそうです。
つまり、急激な下落場面では銘柄を絞り込んでしっかり拾うのが賢明な行動になると考えられます。
すでに、第1四半期の決算発表が始まっていますが、半導体系などハイテク系銘柄は軒並み好決算をキープしています。中間決算の見通しも悪くありませんのでそうした銘柄を選別買いすべきでしょう。

再び、ソフトバンクGも更に一段高へ

以前に筆者はソフトバンクG(9984)をお勧めしていました。8000円台での推奨で、1万円の株価が実現するとして強烈に勧めていました。その後、1万円を予想通り達成し、7月には12000円台まで買われていました。そして今、また、買いチャンスの局面を迎えています。孫社長は現在AIで独走しているエヌビディアに代わって将来トップを目指すことを目標にしています。グループのアーム社を軸にした新たなAI事業を作り上げてエヌディビアと対抗していくことを宣言したのです。これは壮大な目標です。これを株価に今後、織り込んでいくとすれば現在の株価はタダみたいなものとなっていましいます。新たに株価の目標を考えるならば2万円どころの水準では収まらないと考えられます。したがって、1万円台の水準甘んじている今こそしっかりと拾うことが大事でしょう。前回に買われなかった方も新たに新規買いを是非検討すべきでしょう。

予算青天井の防衛関連は一貫注力を

また、新たな注目柄として防衛関連を取り上げたいと考えています。2年前に防衛関連が過去経験したことのない政府の積極投資によって、それまで不文律だったGDP1%の枠を超えることを決めたことでその柱の三菱重工が大きく水準を上げとるとして大幅高に向かうとして強気の推奨をしたことがあります。3000円前後の株価が昨年中には1万円の水準を突破するところまで大化けしたのは記憶に新しい出来事でした。重工の決算もそれによって大幅増益となり、現在は分割によって2000円程度で推移していますが、再び注目を集め出しています。アジアの防衛に日本や台湾などが積極的に投資すべきだとする米国側の要請が強まり、一層の政府の予算の増大が見込まれるようになったのです。来年度の予算では異例の青天井が認められることがほぼ決定されるのです。これによって、重工以外のIHI(7013)、川重(7012)も大きく恩恵を受けることが確実になっています。
特に、IHIは米国の戦闘機のメンテナンスや部品の交換などに強い要請があり、来期以降はその関連事業が業績が大きく押し上げられることになります。戦闘機はアジアの防衛では要になりますので、株価の位置も更に、居所が変わってくることになりそうです。
川重も同様が上値追いがまだ本格化していませんでしたので注目されていくとみるべきでしょう。
それ以外の防衛では三菱電機(6503)、日本製鋼所(5631)なども注目する必要がありそうです。島津製作所(7701)も穴株としてあげられます。素材系では大阪チタン(5726)も要注目です。

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