高値警戒感も下落は限定的で収まるか?【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞
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戻りは半導体系などがけん引役(通巻2673号)

日経平均は先週はじめに30000円台に乗せた後も上値を追い30700円台を付けました。29000円乗せから一気に急伸し達成したのですが、主力系の株価が伸び切り、出遅れが見られていた内需系の百貨店、電鉄、空運、食品などが上値を追い、原油価格やドルの上昇で石油系などの資源、自動車、金利の上昇見込みから銀行株などが買われて日経平均は30000円の大台を上回ったのでした。

主力の半導体には押し目買い

しかし、この大台乗せでファンドの決算の接近で主力系に対して利益確定が先行し、週末にかけて下落に転じました。半導体などが一斉に値を消したほか、折角上げたない地涌系などもあっさりと反落に転じて週末には一時、30000円台を割り込むところまで下落しました。しかし、そのタイミングをみて下落していた主力の半導体には押し目買いが入り、値を戻す動きが見られました。内需系などは下落しても戻す動きがみられず、対象的な展開を見せていました。

警戒姿勢は維持

こうした先週末の動きが今週にはどのような展開になるのか、注目されます。根強い物色意欲が強く、反落場面はすかさず買い向かうものとみられます。そのため、日経平均は一時的に値を戻す可能性が高いと思われますが、月末に向けてファンドの利益確定売りが強まっていくとみられることや3月の先物のSQ接近による解消売り圧力も次第に強まることを考えますと一時的な上値追いには手を出しづらくなると警戒姿勢は維持することが必要かと思っています。

米国の状況を横目で見ながらの展開

米国株式が先週には膠着状態が続いており、大きく反落する懸念が強まっています。10年物の国債金利が上昇傾向が止まらず、さらに、金利が上昇すると株式への資金の流れがこれまでのような状況が続かないとの見方がでており、様子見状態になっているのです。しかし、10年物国債金利は1.3%台に過ぎず、まだまだ株式への投資の魅力が強いことを考えますと株式の下落があっても限定的になるとみられます。それよりも景気の回復期待が強いことを考えると株式優位とみられるためです。日経平均は米国の状況を横目で見ながらの展開になりそうです。

銀行株なども物色

今週は半導体系が戻りのけん引役が予想されますが、一方では金利の上昇を警戒して銀行株などが物色される可能性があり、メガバンクの三井住友(8316)などを新たにマークする必要が出てきたと考えるべきでしょう。

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