GAFAMに変化の兆候【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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不安な生活に限界

新型コロナ感染症の世界的な拡大が始まって1年が経とうとしている。この間、世界の人々の生活が激変した。経済的にも大ダメージを与え、会社の運営や仕事のスタイルも激変した。パンデミックの恐怖を目の当たりにした人々がいつ終息するか分からない不安な生活に限界を感じ始めていた。

ワクチン接種で株式市場の流れが変わった

その様な中、ようやくコロナ感染症のワクチン接種が始まった。ワクチン接種が進んでいる国の感染者や死亡者が大幅に減っている。ワクチン接種を機に株式市場の流れが変わった。2月からグロース(成長)株に変わって、バリュー(割安)株の上昇に弾みがつき、コロナ禍で業績が相当落ち込んだJALやANAなど航空株やHISやリゾートトラストなど負け組み銘柄が大幅高となった。

負け組銘柄の逆襲

米国市場では新型コロナワクチン接種の景気回復期待でダウ平均は過去最高値を更新し、長期国債の利回りは1.43%まで上昇した。金利上昇を好感して日本でも三菱UFJや三井住友FGといった銀行株が大幅上昇となった。負け組銘柄の逆襲だ。一方、マザーズ市場などに多い勝ち組ネット関連株が軟調な動きが続いている。

グロース銘柄が上昇基調を強めるきっかけは?

ではグロース株はもうダメかというとそうではない。グロース銘柄が上昇基調を強めるきっかけは米国市場のGAFAMの動きで読み取ることで分かる。23日のニューヨーク市場で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一時529.067ポイント(3.9%)安の1万3003ポイントで切り返し、下ひげの長い大陽線で終えた。アルファベッド(グーグル)は25日移動平均線で切り返し上昇して終えた。アマゾンは急落後にダブルボトムを付けてプラスで終えた。マイクロソフトも急落後に陽線で終た。アップルも急落後に長い下ひげの陽線で終えた。フェイスブックも下落後、下ひげの長い大陽線で急上昇して終えた。

グロース株復活の日は近い

この日にナスダック市場とGAFAMが底を打った可能性が高い。今後、GAFAMが本格的な反発をした時にグロース(成長)株の調整が終わり、日本もマザーズなど新興市場株やIPO銘柄の上昇が顕著になってくるだろう。その日は近い。パウエルFRB議長は「インフレ目標を達成するには3年以上かかる可能性がある」と金融緩和の長期化を示唆した。イエレン財務長官も長期緩和を継続すると明言しており、インフレを危惧する必要はない。新たな流れの変化はどのような時でも訪れるのである。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はオーケーエム(6229)、パナソニック(6752)、アクシージア(4936)。

 3月1日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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