証拠金率引き上げって【転ばぬ先のテクニカル】

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保証金率最大2倍に

金融庁は投資家保護を目的として株価指数先物を使って値動きを増幅するレバレッジ型やインバース型の上場投資信託(ETF)と上場投資証券(ETN)を信用取引で売買する場合に必要となる保証金率を最大で現状の2倍に引き上げる内閣府令改正案を公表しました。現在の保証金率は30%ですが、レバレッジ倍率に応じて保証金率が増える仕組みとなり、最大60%まで増えるようです。

これって本当に投資家保護?

これって本当に投資家保護なのでしょうか?保証金率60%ともなれば信用取引の意味が薄れてしまいます。仕手化した銘柄の第二次規制でも保証金率50%(うち現金担保20%)です。レバレッジを掛けることにより、株高の原動力にもなり得るし、株安時は少ない資金で保有株式にヘッジを掛けることが可能です。

投資への啓もう活動が先では

株式投資はリスクが付き物であり、リスクはないと考えている投資家はおりますまい。ましてや信用取引は投資家の中でもベテランの域に達している投資家の方々でしょう。それでも対面の証券会社では信用口座開設時にシッカリとリスク説明を致します。ネット証券では簡単に信用口座が開設できるのかもしれませんが、同じ投資家保護を言うならば、そうした証券会社への指導強化と、国民への投資に関する啓もう活動が先ではないかと考えます。

テクニカルチャートは悪化

さて、日経平均は4日続落、TOPIXは3日続落となりました。昨年9月以降の月末安は続きましたが、月初高が途切れました。日経平均は4日続落でテクニカルチャートは悪化しています。6月25日の2万9174円高値は75日線に阻まれ、現在は5日線、25日線、75日線を下回っています。

最適診断はVRパラメーター3日

ただし、日経平均の最適診断はVR(ボリューム・レシオ)のパラメーター3日です。ボリューム・レシオとは、出来高は株価に先行するということを前提に考案された、出来高の動向からみる指標です。100%の水準では、株価上昇日の出来高合計と株価下落日の出来高合計が同じで、110%では株価上昇日の出来高合計が10%多いことを示します。

50%以下で買えば勝率71%

経験的には株価が上昇する日の出来高の方が下落する日の出来高より多いため、80%~150%を通常値としています。また、パラメーターは通常14日ないし25日が良いとされています。しかし、過去500日間のパフォーマンスを計測したところ最適な日数は3日間。そして50%以下で買い200%以上で売ると、過去の成績は34勝14敗で勝率は71%、利益率は45.6%という結果が出ています。

一昨日で買いゾーン

このシステムでは一昨日で買いのゾーンに入っており、弱気する局面ではないと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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