某上場企業の元オーナーの異業種交流会で知り合って十年程度の付き合いになる新大阪の整体院の院長と久々に会食した。その整体院は口コミで客が増えていき宣伝しなくても常に予約で埋まっているが、ホームページがないことを顧客から指摘され筆者が数年前に作成した経緯がある。整体院の経営になんら不安はないが、院長の最大の悩みは後継者不足だそうだ。サイト上でも週末に実施する整体学校の宣伝をして、実際に生徒が来たことがあったが、その大半が頓挫してしまった。基礎的な知識を覚えたとしても、実際に施術を繰り返さないと会得できないことが多く、それを現在勤めている仕事をしながら覚えるとなると大変だ。
どの業界も後継者不足は深刻で、最近では鳶職人の不足で建設費が高騰して着工自体が中止になってしまうことを聞いたりする。何事もヤル気と根気が求められるが、便利な世の中になり過ぎて、時間と手間のかかるものは敬遠される風潮にある。これはメディアの業界も同じでネットの情報が氾濫するなかで、取材して足で行動する記者がすくなくなってしまった。時代がどのように変わろうとも何らかの形でそれを後世に残せる努力が必要と感じた。
星野三太郎の株街往来～後継者難
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