朝高のあと利益確定売りに反落
17日の東京市場は5日ぶりに反落しました。日経平均は119円安です。10月小売売上高が好調だったことで前日の米国株が反発した流れを引き継ぎ買いが先行しましたが、決算発表一巡で手掛かり材料に乏しく、朝高のあとは利益確定売りに押され下げに転じました。新型コロナ感染鎮静化に伴う経済正常化や経済対策への期待から下値を売り込む動きはありませんが、3万円に接近した場面の上値の重さが印象に残る展開です。
3万円回復にはきっかけ必要
米長期金利の上昇による日米金利差の拡大で為替が円安に振れたことは半導体を中心にしたハイテクセクターには追い風になりましたが、一方で輸入コストの上昇が企業業績を圧迫するとの受け止めで、空運や陸運など景気敏感セクターには売られる銘柄が目立ち、東証1部の騰落銘柄数は値下がりが1706と8割を占め、33業種中28業種が下落しました。手がかり材料に乏しく、売買代金は概算で2兆7424億円にとどまっており、3万円大台回復には何らかのきっかけが必要のようです。
レーザーテック連日の最高値
推奨銘柄もほとんどが上げ一服となりましたが、レーザーテック<6920>が連日の最高値更新、HOYA<7741>は急反発に転じるなど半導体関連と周辺銘柄の強さが際立っており、前場はプラズマ<6668>に追撃買い、後場はQDレーザ<6613>に打診買いを入れました。引き続き物色の流れを確認しながらチェックした好決算銘柄へ買いのタイミングを計っていきます。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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