ナスダック下落受け急落
祝日明け24日の東京株式市場は急落しました。22日の米国市場では、バイデン大統領が次期FRB議長にパウエル氏を再任することを決定。対抗馬として噂されていたブレイナード理事は副議長に指名しました。お二人ともFRB理事の中ではハト派ですが、マーケットの一部ではパウエル氏よりブレイナード氏のほうが更にハト派であり、長期金利の上昇と共にドル高と反応しました。そのため銀行株などの景気敏感株が上昇したことでNYダウは上昇しましたが、割高成長株の多いナスダックは大きく下落しました。
ナスダックは日足陰線包み足
ナスダック指数は22日に取引時間中の史上最高値である1万6212ポイントから1万5851ポイントまで急落。このことで先週金曜日の小さな日足の陽線を大陰線で包み込んでしまいました。また、S&P500は19日の陰線を陰線で包み込んでおり、微妙な形となっています。NYダウは11月8日高値からは先に日足二段下げとなっており、反発したとはいえ25日線を割れています。早期に回復できるのかどうかに注目となります。
日経平均SQ値あっさり割り込む
東京市場はナスダックとの連動性が高く、寄り付きからマザーズ市場が売り込まれましたが、時間の経過とともに東証一部にも売り圧力が高まり、後場に入って下げ幅を拡大する動きとなりました。日経平均は11月SQ値の2万9388円近辺が下値の限界値と考えておりましたが、あっさりと割り込んで25日線、13週線などを割り込んでしまいました。
強い株から日本CMKに注目
このような中、先般取り上げた日本製鋼所<5631>、オリックス<8591>が年初来高値を更新。今の相場は強弱二極化となっていますが、強い株につくのが鉄則です。そうした観点から日本CMK<6958>に注目したいと思います。プリント配線板の大手企業ですが、11月5日発表の第2四半期決算は営業利益以下、前年の赤字から黒字転換し通期の業績も上方修正しました。また、併せて新中期経営計画を策定したことで株価は11月11日に568円高値まで買われました。
高値抜けから踏み上げ相場期待
しかし、この日の日足ローソク足は上髭の陰線を形成し、目先の天井感によりその後は横ばい推移となっていました。昨日は11日高値に接近する逆行高となり、上髭を否定する動きに入りつつある印象です。11月12日現在の信用残高は買い残288.6万株に対し売り残は1471.5万株となっており、貸借倍率0.2倍の株不足となっており、高値抜けから踏み上げ相場期待です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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