特殊事情といえど日本株の頭は重い【転ばぬ先のテクニカル】

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朝高の後値を消し3日続落

昨日の東京株式市場は3日続落となりました。朝方は一時2万8718円まで上昇しましたが、時間の経過とともに値を消しました。リバウンド力は弱く、朝方の高値までは2日間の下げ幅の43%を戻したに過ぎません。

海外市場は戻す

先週26日の急落に対し、ナスダックは82%、S&P500は56.6%、NYダウは26.0%戻しました。NYダウの反発が鈍いのは位置関係によるもので、25日線割れのナスダック、S&P500に比べ、NYダウは先に調整入りして75日線割れだったことが要因でしょう。何よりも変異株「オミクロン」の震源地である南アフリカは71.8%も戻しました。

海外投資家が日本株を見放す

昨日の大引けでモルガン・スタンレーが算出しているMSCI指数の銘柄入れ替えが行われました。日本株の新規採用は2銘柄、除外は15銘柄であり、株式市場から約2200億円の資金が流出した計算です。今回の見直しで日本比率は5.65%へ下がり、新型コロナ前の19年11月の見直し後の7.35%から1.7%も低下しました。海外投資家が日本株を見放していることが伺えます。

東証の海外投資家シェアは約65%

東京市場の海外投資家シェアは約65%です。次点が個人投資家で27%程度(現物8%、信用19%)です。機関投資家のシェアは信託銀行が3.5%程度、投資信託が2%弱、証券会社が1%、事業法人が2%程度であり、海外投資家の影響が如何に大きなものかが分かります。個人投資家は信用取引比率が高く、11月19日現在の信用評価損益率がマイナス8.2%でしたので、今回の急落で更に悪化して身動きが取れないことでしょう。

日本株は正念場

11月の日経平均の月足は反落し13カ月線に接近。5カ月線と13カ月線のデッドクロスが近づいており、早期に2万8400円台を回復し、維持せねばなりません。本日から師走相場入りとなりますが、日本株は正念場を迎えつつある印象です。しばらくは戻り売り対処で凌いでいかねばならないようです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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