底打ち反転も…【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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過度な懸念後退し大幅反発

昨日の東京株式市場は大幅反発となりました。6日の米国市場で大統領首席医療顧問の国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長が「感染者の重症化の度合いはそれほど高くないようだ」との見解を述べたことで過度な懸念が後退しました。

NYは一時的調整局面との見方に

NYダウは2日の今年最大上げ幅を上回る646ドル高でナスダック共々75日線を回復。S&P500は75日線が下値支持線として反発し25日線に接近しました。NYの主要3指数は一時的な調整局面であったという見方に変わりつつあります。

年内3万円大台回復は難しい

問題は東京市場です。今回の急落では日経平均もTOPIXも東証二部もジャスダックもマザーズも200日線割れとなりました。現在、日経平均の200日線は2万8915円近辺を走っており、NYと比べると下げがきつかったのです。そのため年内に3万円大台を回復するのは難しく、戻り売りをこなしながら2万8000円~2万9000円ゾーンでの往来相場になるのではないかと思います。

買い戻し一気に入る

直近の日経平均の日足ローソク足は1日、3日、4日と下髭が繰り返されていたことで下値が固まりつつありました。2日には25日騰落レシオが69.23%まで低下して売られ過ぎシグナルが点滅していました。そこへ米国市場からフォローの風が吹いたことで買い戻しが一気に入った格好です。

IPOや小型株個別物色が中心

しかし、75日線が2万8990円に、25日線が2万9102円に、また、週足では26週線が2万8697円に、13週線が2万9121円に位置しており、2万9000円前後を簡単に抜けていくのは難しいものと思われます。来週あたりからは節税対策の売りも出やすくなるために、IPOや小型株の個別物色が中心になるものと思われます。

CMKは天井打ちの可能性

個別では昨日解説した日本CMK<6958>が急落しました。11月25日と12月6日に577円で高値を揃える毛抜き天井の型になっていました。寄り付きこそNY市場の大幅高で買い気配スタートとなりましたが、577円を割り込むと下げ足を速める展開となってしまいました。日足は陰線包み足となってしまいましたので天井打ちとなった可能性があります。この動きには驚かされましたが、警戒警報をお伝えしていて良かったと思います。

ニチコンや日本製鋼所が良い動き

直近でご紹介した銘柄ではニチコン<6996>や日本製鋼所<5631>が良い動きとなっています。ただし、押し目を丹念に拾い噴けば利食い優先でのぞむべきでしょう。順張りで張る相場ではないと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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