電磁鋼板【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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輸出関連売られ指数押し下げ

昨日の東京株式市場は反落しました。前日の急騰で75日線に接近しましたが、急激な円高により利食いが持ち込まれました。12日のNY市場では注目の消費者物価指数が発表されましたが、前年比で40年ぶり最大の伸びを記録したと同時に一部で物価上昇ペースの鈍化も見られ、金利の上昇が一段落したためドルが売られています。そのため輸出関連銘柄が売られ、指数を押し下げています。一方で、鉄鋼株、非鉄金属、金融といった主要大型株はシッカリです。

バリュー物色の流れのなか鉄鋼が浮上

大発会一番人気は売買代金でトヨタ自動車、出来高で三菱UFJでしたが、両社ともに最高値や年初来高値を更新したことから、流れはグロース株からバリュー株に移ったと見るべきでしょう。低PER、高配当利回り株の代表格は海運株ですが押し目買いと戻り売りで値動きはジリジリ。そこで浮上してきたのが鉄鋼株ということなのでしょう。東京製鉄を筆頭に高炉に比べてCO2削減効果の高い電炉株が新高値を追いかけてきましたが、

日本製鐵はEV関連

昨日は大手高炉の日本製鐵、JFE、神戸製鋼にも物色の矛先が向いてきました。中でも日本製鐵は昨年10月にトヨタ自動車と中国宝山鋼鉄を提訴したのは記憶に新しいところですが、この提訴は電気自動車のモーターなどに使う電磁鋼板の特許侵害が理由です。電磁鋼板は電気自動車などエコカーのモーターに欠かせない高級鋼材でEV関連銘柄です。

電動車向け電磁鋼板需要は急拡大

IHSマークイットによると電動車向け同電磁鋼板の世界需要は20年に32万トンのところ、EV販売の増加に伴って27年に250万トン強、33年には400万トンを超えるとされていますが、自動車向けの高品質な無方向性電磁鋼板を製造できる鉄鋼メーカーは少なく、世界で14社に限られています。また、新規参入障壁も高いため、今後、株価は大きく成長していくことが予測されます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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