8日の東京市場(大引け)

ワールドマーケット|企業速報 証券市場新聞

8日の東京市場は反落、日経平均は前日比205円55銭安の1万9492円60銭で引けた。朝寄りは高く始まったが、その後は、為替が1ドル123円トビ台まで円高が進んだことで売り優勢の展開。上海や香港などアジア市場の下落も売りに拍車をかけている。週末のメジャーSQはロールオーバーが進んでいるうえ、来週の米FOMCでの利上げも規定路線ながら、ここへきて不安材料視されているのが、原油安。NYで原油先物相場が急落し、7日にWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が1バレル37.65ドルと約6年10カ月ぶりの安値で引けており、原油価格下落に伴う影響が不安視されている。WTIでは2009年1月に33.2ドルを付けており、現状はこれに次ぐ安値水準。09年当時はリーマン・ショック後の世界的な景気悪化で商品市況が軒並み低迷していた。今回は、中国の景気悪化など様々な要因が絡んでいるが、産油国は減産の姿勢を見せておらず、下げ止まりの糸口が見えない。今後は09年の安値を下回るかに焦点があつまる。個別では内需の消費セクターが強さを見せている。空運を含めて原油安メリット関連が物色の中心になる。

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