テレワークをやめる【星野三太郎の株街往来】

テレワークに偏る勤務状態に弊害を感じる

数週間前にホンダがテレワークをやめて原則出社に踏み切るとの記事を見たが、その後に電気自動車大手テスラ社のＣＥＯであるイーロンマスク氏が、従業員のリモートワークを認めない考えを示したことが話題になっていた。
筆者の取材先でもテレワークをやめて出社に切り換える担当者が増えているが、コロナ禍以前の状態に日々の生活が戻りつつあるなかで、大手企業でもテレワークに偏る勤務状態に弊害を感じる経営者が増えてきたのだろう。

オンとオフの切り換えが難しい

通勤しない分、時間を有効に使える等のメリットがあるが、筆者の知人でも仕事中に子供の面倒を見ることになったりするなどして、オンとオフの切り換えが難しく、逆に仕事の効率が悪くなったと語っていた。
マスク氏は、「管理職ほどオフィスに姿を見せることが重要だ。自分もテスラが増産しようとしていた時期には工場に住んでいた」と説明しているそうだが、企業経営に集中したり、社員と意識を共有する意味でも出社にある程度比重を置くのは重要だろう。
便利過ぎて効率が悪くなることがある。コロナ禍から脱却するなかで、改めて生活を見直したい。
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