週末にかけて利食い売り
先週の日経平均株価は前週末比383円高と3週連続で上昇した。週初には前週末の米国株高の流れを受け上昇してスタート、17日には2万9222円77銭の戻り高値をつけた。しかし、4日間で1000円強の上昇からその後は週末にかけて利食い売りに押される展開となった。
要人発言に金利が反応
株価上昇の背景には過度のインフレ懸念の後退で9月の米FOMCでは0.75%以上の利上げは無いと見た短期筋の投資家が買いで仕掛けたが、ここにきて要人の発言で再び金利が反応し始めている。
格好の利食い売り材料
米リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁はインフレ率が高水準にあるとし、より早く前倒しで利上げを進めたいと発言、セントルイス連銀のブラード総裁も次のFOMCでは0.75%の金利引き上げに傾いてると発言、これらの発言を受け長期金利がじわり上昇、ドルが買われ再び円安トレンドとなっている。
急激な戻り相場においてこれらの発言は格好の利食い売り材料となっている。
売りの出やすい相場
要人の発言に敏感になっている市場はやはり26日のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演を注視するだろう。再びインフレ抑制を強く強調するような発言が出れば戻り相場に水を差す可能性は高く注意したい。
今週はこの講演を意識した戻り売りの出やすい相場と想定する。
今週のレンジは?
上値のメドは週末割れて引けている5日線、節目の2万9000円、19日の高値(2万9150円)。下値メドは12日の窓埋め(2万8546円98銭)、日足転換線(2万8476円処)、週末雲の上限(2万8285円処)となろう。相場のレンジとしては2万8200円から2万9200円を想定。上値の重い展開を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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