日銀ショック!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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6分で1200円急落

日銀は20日、長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げる実質的な利上げを決めた。 翌21日の長期金利は一時0.48%を付け、これまでの0.25%から大きく上昇した。日銀が発表した20日のお昼に225先物は僅か6分で1200円急落した。まさに日銀ショックだ。

今後はマイナス金利の解除を睨んだ動き

10月20日の円買い介入といい、黒田総裁は政府の圧力に屈している。来年4月に黒田総裁の退任が近づいているため政府の言うことを聞いておけば責任転換できると考えているのだろう。今後はマイナス金利の解除を睨んだ動きになりそうだ。

世界で最も上昇率が大きかったのは?

現時点で世界の主要株価指数で21年末と比較して最も上昇率が大きかったのはインドのSENSEXで約6%の上昇だ。株高の背景は中央銀行であるインド準備銀行の積極的な利上げだ。銀行はSENSEXにおけるセクター別の構成比率で3割超を占めており、利上げによる影響は全体の株価指数に波及しやすい。
2位はシンガポールのST指数で上昇率は約4%だ。積極的な金融引き締めで、金融株の上昇がけん引した。大手3大銀行で指数におけるウエートが4割を超える。このように金利を引き上げても株価指数が上昇している。

サンタクロース・ラリー

日本は20日の実質的な利上げで銀行株など金融セクターは大幅上昇したが、日経平均寄与度の高い値がさハイテク株などが急落したことで日経平均は大幅安となった。歴史的にハロウィーン後の11月から翌年1月までは米国株は上昇する傾向があり「サンタクロース・ラリー」と呼ばれる。
特に12月最後の5日間と1月の最初の2取引日の「ショート・ラリー」はウォール街で幅広く知られた展開だ。12月をみると、ダウ平均は2010~21年の12年間で上昇が9回、下落が3回と大きく勝ち越している。今年は3万4395ドルを越えてプラス圏への浮上は難しそうだ。

積極財政で日本経済を立て直せ!

日本では日経平均が2万8226円を上回れば12月は陽線となるが、日銀ショックでほぼ絶望的だ。日本は防衛費拡大に伴う岸田増税と予算カットが決まれば経済に大きなダメージとなる。緊縮財政を続ける限り日本経済は現状を打破することはできない。積極財政で日本経済を立て直し、高成長に転換させなければ日本の明るい未来は訪れることは無い。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はリボミック(4591)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、フィデアホールディングス(8713)。

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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