Ⅹマスで週初は動意薄【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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2万6106円38銭まで下落

12月第4週の東京市場は、現状維持を見込んでいた日銀金融政策決定会合でのネガティブサプライズを受けて波乱の動きとなった。今年最後となる20日の日銀金融政策決定会合で今の金融政策の柱であるイールドカーブコントロール(YCC)の許容範囲を従来のプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.50%へ拡大することを決定、これを受けて20日の前場に2万7339円49銭を付けていた日経平均は2万6416円91銭まで急落。その後は一旦は22日に下げ止まる動きは見せたものの、ニューヨーク市場がマイクロンテクノロジーのネガティブ決算で22日に急落したことを受けて週末23日は2万6106円38銭まで売られている。

短期的には売られ過ぎ感

先物では22日のナイトセッションで2万5900円まで急落する場面があった。10月3日の安値2万5621円96銭を意識する水準に来ているが、12月14日の高値2万8195円69銭からほぼ2000円幅急落しているだけに売られ過ぎ感はでてくるだろう。

「主な意見」を注視

今週は26日がクリスマスで欧米市場が休場となることから週明けは動意薄の展開となろう。28日は日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。今回のYCC修正について全会一致であることが伝えられているが、各委員の判断理由やYCC変更による影響へのコメントは注視したい。黒田総裁下での日銀金融政策決定会合は1月と3月とで2回残されている。黒田総裁退任までにマイナス金利の見直しなど更なる引き締めを行うのでは、とマーケットが疑心暗鬼になっており、微妙なニュアンスでマーケット急変動する可能性も否定できない。

個別では?

個別ではマイクロ波化学(9227)など人気化した銘柄の値崩れが目立った。今週も6銘柄のIPOが予定されており、需給面での荷もたれ感から軟調な展開継続か。三菱UFJ(8306)みずほ(8411)を筆頭とする銀行など特定セクターの一局集中物色となろう。

 

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