米株高受け権利取りの買いに反発
28日の東京市場は続伸しました。日経平均は41円高です。金融システム不安後退で欧州株が高く、米国株も金融株を中心に買われダウが大幅に3日続伸したことを受け買いが先行しました。朝高の後は値を消し一時小幅に下げに転じるなど上値は重いものの、後場中ごろからは戻し歩調になり、下値の堅さも意識されています。プライム市場の騰落銘柄数は値上がり684に対して値下がり1046と値下がりが上回りましたが、3月末権利取りの買いや金融株への買戻しが下値を支えました。
Aバランスの買い直しにとどめる
きょうも高配当銘柄中心の物色で、米長期金利上昇に伴う米ハイテク株安の流れから、半導体関連や中小型グロース株は軟調でグロースコアやマザーズ指数は続落しました。推奨銘柄も冴えずきょうは高値圏で強い動きを続けているAバランス<3856>の買い直しにとどめています。ただ、欧米金融不安に伴う信用収縮が実体経済に及ぼす影響が懸念されるなか、米長期金利が上昇し続けるとは考えづらく、あすが権利取り最終日になることから高配当銘柄を中心にしたバリュー株物色もひとまず一巡するでしょう。米長期金利や米国株の動向と物色の流れを確認しながら、推奨銘柄の切り返しを狙いたいと思います。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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