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続伸も戻り売りに押される
昨日の東京株式市場は続伸スタートとなりましたが、戻り売りに押されました。破綻したシリコンバレー銀行は地銀のファースト・シチズンズ銀行が買収することになりました。米国市場ではこの買収により過度な金融不安がやわらぎ金融株が買い戻されましたが、このニュースは27日の東京時間の後場に流れていましたので、ある程度は織り込み済みでした。日経平均は買い先行スタートで寄り付き直後に127円高の2万7603円まで上昇しましたが、25日線(2万7598円)近辺では戻り売りが入った格好です。
配当狙いの買いに底堅い予測
3月9日高値からは三空形成で急落となりましたが、そのうち二空目(2万7631円)を埋めきれず、現状は25日線や窓埋めが出来ないことに失望感が若干台頭しているものと思われます。ただし、本日までが3月決算物の配当付きとなりますので、配当狙いの買いも入ってくることから、全般は底堅い展開が予測されます。
流れが見えるまでは慎重に
焦点は配当落ち後の30日以降の動きです。海運株や鉄鋼株などは非常に高利回り故に、配当落ち分を簡単には埋められないでしょう。その場合、当面は利回りで銘柄選択をするという視線がどこに向かうのか。その流れが見えるまでは新年度相場は慎重に見ていかねばならないということになりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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