日柄からの検証【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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続落も押し目買いに下げ幅縮める

23日の東京株式市場は続落しました。日経平均は一時3万566円安値まであり、25日線乖離を4.2%まで縮小。過熱とされる5%超乖離を4日間継続しましたので、ここでの押し目は好感されるところ。ただ、すかさず押し目買いが入り、下げ幅を縮めました。「初押しは買い」という株界諺に沿った動きが出たように思います。

四空目を埋めたに過ぎない押し目

しかし、急激に上昇した四空目を埋めたに過ぎない押し目です。出来れば3万115円~3万381円に残した三空目や、2万9629円~2万9779円に残した二空目近辺までは埋めて欲しい。二空目近辺は3月安値から5月23日高値までの上げ幅の38.2%押し近辺です。

大発会安値から3月高値を上昇第1波として

日柄的には今年の大発会の安値2万5661円から3月9日高値2万8734円までが45営業日数でした。これを仮に上昇第1波としましょう。第1波の上昇率はザラ場高安値で11.9%でした。そこから5日後の3月16日に2万6632円まで急落しました。この上昇第2波の下落率はザラ場値で7.3%でした。エリオット波動原理ではリバウンドのない一直線の下落ではこうしたカウントをしませんが、悪までも日柄と上下率から考えると便利なので、このように表現します。

第2波の下落率当てはめると2万9063円

さて、この3月16日安値からの上昇第3波高値と思われる5月22日の3万1352円までが45営業日数と第1波と同日数で上昇率はザラ場値で17.7%でした。上昇率は第1波の1.5倍。エリオット波動原理では3波は1波より値幅がでることから何となく納得できます。本来、日柄も長くなるものですが、ここでは対等日柄と一目均衡表の時間論を優先します。ここで第2波の下落率を当てはめると2万9063円が計算できます。

米債務上限問題横目に押し目狙い

これは3月安値からの上げ幅のちょうど半値押し(2万8992円)水準です。同じ流れが続くとは限りませんが、押し日数は短期で、値幅が出る可能性があるため、ここでは米国の債務上限問題の交渉を横目に、出来るだけ引き付けて押し目を狙いたいところです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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