深刻化する建設費用増【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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建設費用は更に高騰する可能性

2025年開催予定の大阪・関西万博のパビリオン建設が進んでいない。
人手不足や鋼材などの資材高で建設費用が高騰していることが要因とのことだ。「きつい」「汚い」「危険」の3Kから建設業に従事する人は年々減少しているが、労働環境改善を図るべく2024年4月からは一般企業に定められている「時間外労働の上限規制」が、建設業にも適用となる。人員増強は簡単ではなく、新規制適用により工期も従来以上に長期化する可能性が高く、建設費用は更に高騰する可能性が高そうだ。

金を積めばモノができる時代は終わった

万博開催時期の延期もやむを得ないと思うが、万博以外でもマンションの大規模改修が行われないなど身近なところでも建設費用高騰の影響を聞く。改修の見積を見ると予想以上の高騰で「こんなに高いハズはない!」として改修に反対する十人が増えているからだ。役人や住人など依頼する側は建設現場の苦境を深刻に受け止めていないフシがある。金を積めばモノができる時代は終わった。抜本的な改善策が求められる。

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