市場の変化を見逃すな!【潮流】岡山 憲史

潮流|株式市場新聞
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日米の株式市場に変化の兆候

日米の株式市場に変化の兆候が現われた。
8月21日の米国市場で長期金利が一時、4.35%と2007年11月以来、15年9カ月ぶりの高水準を付けた。しかし、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は上昇して終えた。金利上昇→ハイテク売りにはならなかったのだ。

主力ハイテク株が買われる

この日は画像処理半導体のエヌビディアが8%上昇するなど、マグニフィセント・セブン(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドットコム、エヌビディア、テスラ、メタ)といった主力ハイテク株が買われた。

金利上昇→円高→株安にはならず

日本でも米国市場での長期金利上昇を受け、国債の売り圧力が強まった。22日の東京市場で、長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、0.665%まで上昇(債券価格は下落)した。2014年1月以来、約9年半ぶりの高水準を更新した。しかし、金利上昇で円高に振れたが、金利上昇→円高→株安にはならず、この日の日経平均は291円高の3万1856円と大幅上昇して終えた。

米国市場よりも先に日本株が底打ち

米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を長期にわたって高く維持するとの警戒感が根強く、パウエルFRB議長がカンザスシティー連銀主催の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、25日に講演を控えているにも関わらず、日経平均は8月18日の安値3万1275円から24日の高値3万2297円まで1022円も上昇した。米国市場よりも先に日本株が底打ちした様相だ。

グロース銘柄のさらなる上昇に期待

また、6月から下落トレンドが続いていた新興市場も底打ちしたようだ。マザーズ指数は6月21日の高値871.35ポイントから8月18日の安値708.22ポイントまで18.7%も下落していた。しかし、8月23日には高値751.88ポイントまで6.1%戻した。今後、米国ハイテク銘柄の上昇基調が強まれば日本でもグロース銘柄のさらなる上昇が期待できそうだ。

急落しても絶好の買いチャンス

23日に発表されたエヌビディアの決算では実績と見通しが市場予想を大幅に上回り、懸念が払拭された。あとは市場関係者が最も注目しているジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演での発言であるが、仮に利上げを示唆する内容で株価が急落しても、そこは絶好の買いチャンスになることは既に市場が示している。

潮流銘柄は?

潮流銘柄はローム(6963)、ジェノバ(5570)、平田機工(6258)。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

マーケットバンクは1999年12月8日の設立から投資支援システムの開発・販売、金融情報サービス、投資売買助言、運用コンサル等を行っている。
2002年には画期的なペアトレード「ハイブリッドシステム」を開発。NHK番組「経済最前線」で紹介される。
2006年にテクニカル分析システム「マーケットルーラー」を開発。2007年にはテクニカル応用ツール「窓チャートシステム」を開発。2つの投資分析システムは全国の投資ソフト450本の中で共に人気ランキング1位となり、高い評価を得る。また、日経225先物運用システムを開発し、実践に活かしている。

代表の岡山憲史氏は1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて1万人超の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催。ゴールドマン・サックス投信、クレディスイス投信、野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、プロの運用担当者などを含む1万人超の参加者を集めて実施。コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)で、1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に増やすという高成績をあげ、文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2カ月間で1億円の資金を2億1600万円に倍増させ、6位入賞。
2002年 1月 NHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月 TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
2017年 1月 夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
2020年 1月 夕刊フジ「激闘!!株-1(カブワン)グランプリ」で優勝。
2022年 1月 夕刊フジ主催「株-1グランプリ」で優勝。
株式市場新聞、週刊ポスト、週刊現代、フライデー、月刊カレント等を執筆。
個人投資家に投資情報や個別銘柄、日経225先物の助言業務を行っている。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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