短期騰落レシオが過熱【転ばぬ先のテクニカル】

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急加熱状態で当然の一服


本日の東京株式市場は5日ぶりに反落しました。10月末からの4連騰で日経平均が2012円もの上昇となった反動安といった感じですが、10月4日から12日までの急騰翌日の様子と似ています。この時は短期の6日騰落レシオが34.9%と歴史的にも低下し過ぎていました。そこから5日間で147%まで買われていきました。今回は10月26日の60%から6日間で一気に210%まで急上昇。売買代金が連日4.5~5.6兆円に急増したことで、急加熱状態となったことから当然の一服です。

通常なら今後は押し目買いだが…

気になるのは昨日の日経平均先物の日中取引の日足ローソク足が天井を示唆する十字足であったことです。また、日足は三空形成からの反落となったことで、注意深く見ていかねばなりません。10月4日の3万487円安値と10月30日の3万538円安値でダブルボトムを形成し、昨日は10月13日の高値を抜いたことで、通常であれば今後は押し目買いとなります。下値の目途としては三空目を埋める11月2日高値(3万2087円)が50日線近辺で有力。押しが深くなれば二空目を埋める11月1日高値(3万1601円)が25日線近辺で有力となります。ただし、33日サイクルのオーブとなる昨日を高値圏で通過したことは気になるところ。

ややこしいのは先物・オプション手口公表見直し

また、ややこしいのは、昨日より東証が先物・オプションの手口公表を見直したことです。これは外資系証券からの圧力と思われますが、先週までは日経先物もTOPIX先物も売り買い別で公表されていました。そこで証券会社ごとに買い越したのか売り越したのかが見えていました。ところが昨日から各証券会社ごとに売買の総数だけになってしまいました。これでは買ったのか売ったのか分かりません。また、オプションも同様で権利行使価格ごとに売りと買いの枚数が発表されていましたので、各社の思惑がある程度見えていましたが、それも分からなくなってしまいました。

先物・オプション取引が思わぬかく乱要因に

今週末はオプションSQとなりますが、どの辺りで着地するのか皆目見当がつきません。今後は先物・オプション取引が思わぬかく乱要因になるかもしれません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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