騰落レシオ低迷【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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CPI予想上回り4日ぶり反落

本日の東京株式市場は4日ぶりに反落しています。昨日のNY市場で1月の消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、総合(3.1%市場予想2.9%)、食品、エネルギーを除くコア(3.9%市場予想3.7%)ともに市場予想を上回りました。

早期利下げ観測後退し10年債利回り跳ね上がる

これを受けて、早期利下げ観測は後退し10年債利回りは4.3%台に跳ね上がりました。年明けには年5~6回の利下げ予想が大勢を占めていましたが、3月利下げ予想はほぼ消滅し、5月も利下げを見送り、2024年の年間利下げは3~4回の予想となりました。

押し小さく相場は強い印象

米株市場は金利急上昇でNASDAQを中心に売られました。ドル円は150円台後半にまで円安が進みました。そのためシカゴの日経平均先物も売られました。ただ、昨日は1066円高と高騰しましたが、上げ幅の割に押しは小さく、相場は強いの印象です。

東エレク押せばすかさず買い入る

今日は昨日までの牽引役だったソフトバンクGが売られました。これは傘下のアーム・ホールディングス株価が19%急落したことに連動しています。一方で昨日13%の急騰となった東京エレクトロンは更に続伸しました。25日線との上方乖離率が21%超とやり過ぎ感があるのですが、日経平均が史上最高値更新にはこの株が上げねばといった見方から、押せばすかさず買いが入るようです。

大半の銘柄は指数に付いていけず

プライム市場の25日騰落レシオは99%です。史上最高値が視界に入ってきているにも関わらず、過熱ゾーンの120%に届きません。さらに短い6日騰落レシオは70%です。このことからも、日経平均の急騰は一部の値嵩株主導の上昇であり、大半の銘柄は指数に付いていけていないことが伺えます。しかも、新高値銘柄が107に対し、新安値銘柄が60もあります。

米主力株崩れだしたら大きく下落

大相場の時は、様々な業種が循環物色されて上げていくものですが、そうではない今の相場は米国の主力株が崩れだしたら大きく下落することでしょう。出遅れ好業績銘柄が山積していますが、それが上がらない相場なので、なかなかポジションを持つのが難しい局面となっています。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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