エヌビディアお前もか!【転ばぬ先のテクニカル】

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東京市場は大幅反落

本日の東京株式市場は大幅反落しました。

米2月雇用統計は雇用増も失業率悪化

先週末8日のNY市場では注目の2月雇用統計が発表されました。非農業部門の雇用増は市場予想の20万人を上回る27.5万人増で着地。しかし、失業率は市場予想の3.7%に対し、結果は3.9%と悪化しました。また、季節要因で数字が振れやすい1月分は速報時点の35.3万人から22.9万人に下方修正されました。平均時給は前月比で0.1%、前年同期比で4.3%上昇も市場予想を下回りました。

エヌビディア高寄り後に急落し主要指数反落

この結果を受けた米国市場は利下げ期待で上昇しましたが、その後、市場を牽引してきたエヌビディアが高寄り後に急落し、主要3指数は反落しました。半導体SOX指数をエヌビディアは最高値から急落し、前日の陽線を陰線で包んでしまいました。先週は7日に日経平均とグローバルエックス半導体関連日本株ETFが陰線包み足となりましたが、米国市場でも同様の包み足となったことで明らかに雲行きが怪しくなってきました。

昨年10月以降の上昇相場に一旦終止符

日経平均は寄り付きから日足の窓を空けての下放れ急落により、新値3本足が陰転。日足のMACDは7日に既にデッドクロスしていますが、本日は週足でもデッドクロスサインが点灯し、昨年10月以降の上昇相場に一旦は終止符を打ったものと思われます。

12カ月線とのカイリ率20%超えると調整入り

日経平均の月足チャートを見ると、12カ月線とのカイリ率は2月末で19.9%に拡大していました。過去20年ほど見てみると20%を超えたのは、2006年1月末、13年4月末、21年2月末の3回ありました。過去3回の例では、月末で20%を超えてくると、上値が重くなり調整入りすることが繰り返されました。

天井打ちサイン点灯した局面で牽引役銘柄に変化

信用取引の買い残高が4兆円を超えたことで、押し目買い姿勢の個人投資家が順張りに飛び付き買いをした、或いは買い方の信用評価損がプラスになったなど、いつも見られる天井打ちサインが点灯した局面で、市場牽引役だった銘柄に変化が起こったことは非常に重要な出来事だと思います。

下落小休止のあとのリバウンドで次の下値決まる

日経平均は本日の下落で5週移動平均線を割り込みました。この下の下値支持線は3万8400円近辺に走る25日線ということになります。また、一目均衡表の転換線は3万8165円に位置しています。この辺りでは一旦は下落が小休止すると思われますが、その後のリバウンドがどの程度まであるのか、それによって次の下値位置がある程度決まると思います。

21日前後まで下落すれば買い場探り

日柄的には今月21日前後まで下落すれば、一旦、リバウンド狙いの買い場を探ることになるでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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