為替介入後が狙い場?【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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下げた割には戻りが鈍い

先週の日経平均は前週末比約866円高と2週間ぶりに週足陽線となった。
イスラエルとイランの紛争拡大が避けられそうなことや米国長期金利が落ち着きを見せたことから相場は反転、上昇した。前々週に約2400円強下げた割には戻りの鈍さも感じられる。

約4年で5割強下落

注目の日銀金融政策決定会合の結果は現状維持の決定であった。
噂されていた長期国債の買い入れ額減少もなく肩透かしを食らった感じである。その結果、為替は円安に動き約34年ぶりに158円台前半まで円安が進んだ。
2020年3月の101.17円から約4年で5割強自国通貨が下落しておりこの現象は先進国では日本のみである。

日本株を本気で買ってこない

日経平均は2023年末比で見ると約13%上昇しているがドル建てでは3%高とS&P500の6%高の半分である。
当然、ドル建てで見れば日本株は割安に映るはずであるが海外投資家は日本株を本気で買ってこない。
野村証券によると世界株投資に占める日本株の割合は時価総額比率と比べ0.6%のマイナスのようである。
時価総額比率並みになるとすれば約20兆円の買い需要があるという。
仮に半分のマイナス0.3%までマイナス幅が縮まるとなればTOPIXを15%~20%押し上げる効果があるという。

円安を放置する方が経済に悪影響

欧米ではコロナ後の連続利上げで株価が大きく下落したが日本は利上げに転じたと言ってもまだインフレ率を引いた実質政策金利はマイナス2%である。
日銀が追加利上げをしたところで欧米の実質政策金利2%台には程遠い。
それより、急激な円安を放置する方が経済に悪影響を与えると思われる。

2022年時の為替介入時には?

2022年に行った為替介入時には一時株価は下がったが海外投資家は大きく買い越している。
今回も円安トレンドが変更したときにはドル建てで運用している海外投資家の買いは期待できよう。
為替介入で株価が下がったところは買い場だと思われる。

今週のレンジは?

今週からゴールデンウイークとなり立ち合いは3日間となる。薄商いの中で先物中心の方向感の乏しいアルゴリズム取引中心の展開になろう。
今週のレンジは3万7400円~3万8900円を想定する。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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