様子見モード
先週の日経平均は前週末比約196円高と3週間ぶりに上昇したが寄り付きが高かったため週足では陰線となった。
先週、今週と世界的に中銀ウィークとなっており様子見モードが強かった。
世界的に金利引き下げムード
5日にカナダがG7で初めて政策金利を0.25%引き下げたのに続き6日にはECB理事会が4年9か月振りに政策金利を0.25%引き下げた。
今週はFOMCが11日~12日に開催され、日銀金融政策決定会合が13日~14日に開催される。
世界的に政策金利引き下げムードが漂っているが市場の予想では今回のFOMCは据え置きの予想が多い。
これ以上の円安はマイナス
一方、日銀金融政策決定会合では金融政策正常化に向けて国債買い入れ額の減少などの修正がある可能性もあり注意が必要である。
カナダやECBが利下げに転じても円安のトレンドは変わってない。
円安による物価上昇は賃上げ率よりも上回っており4月の実質賃金もマイナス0.7%となりマイナス期間は25か月連続で過去最長となった。需要拡大による物価上昇ではないので金利を引き上げる事はスタグフレーションを招く懸念も多いがやはりこれ以上の円安は日本にとってマイナスであろう。
日銀会合は要注目
各国が政策金利引き下げに転じる中で我が国の金融政策が正常化に戻ったことを示すことは為替にとっては重要なことだと思われる。
14日の日銀金融政策決定会合は要注目である。
日経平均は3万8500円を中心に3万9000円台に入れば売られるし、3万8000円に近づけば買いが入る展開である。
米ナスダックやS&Pが最高値を更新していることを勘案すると物足らない感じはする。
3万9000円台を固めるにはまだ日柄調整が必要なようだ。
ボラティリティが高くなることも想定
今週は6月メジャーSQ週である。仕掛けやすい週でもあるのでFOMCや日銀会合の観測報道などでボラティリティが高くなることも想定しておきたい。
今週のレンジは3万8000円~3万9200円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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