13週線割れ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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このまま週終えると13週、50日線が戻り売りポイントに

本日の東京株式市場は続落し、日経平均は3万8617円で取引を終えました。今週月曜日にお伝えしましたように、今週の注目点は13週線(3万9021円)を超えられるかどうかです。また、同位置に推移する50日線も海外勢の視線からは重要です。そして、5月限SQ値である3万8509円を死守できるのかどうか。この2日間の続落により上記の移動平均線を割り込んでしまいました。このまま週を終えると、13週線、50日線が戻り売りポイントだったことになります。

直近の13週線と日経平均の位置関係を振り返る

ここで直近の13週線と日経平均の位置関係を振り返ってみましょう。

チャートの水色が5週線、白色が13週線、黄色が26週線です。四角で囲んだところは2022年3月から2023年3月の株価推移です。この期間は13週線を上回ったり下回ったりするボックス相場でした。崩れもしないが上値も追わない状況が続いたのは、5週、13週、26週の3本の移動平均線がほぼ同位置に収斂していたためです。

ボックス相場上放れ小回り3カ月で一旦天井打ち

23年5月からこのボックス相場を上放れて高値追いしだします。それにより短期の5週線が右肩上がりに転じ、押し目のサポート機能を発揮しだし、続いて13週線、26週線の順に上昇トレンドへと移行していきました。小回り3カ月経過した6月末に一旦の天井打ちとなり、その後10月末まで調整下落を行いました。

半値押しで下げ止まり反発するも二番底形成へ

この時、13週線や26週線を下回りましたが、ボックス相場を上値追いする直前の3月安値から6月高値までの上げ幅の半値押し水準で下げ止まりました。その後、13週線まで反発するも、戻り売りで二番底形成へと至りました。

13週線、6月高値突破後は一気に高値追い

ここが重要なところです。2週間の押し目局面で最初の安値を割り込まず、その後、大陽線を立てて13週線を突破。その後は13週線が下値サポート機能を発揮する中で戻り売りをこなし、6月高値突破後は4万1000円台まで一気に高値追いを続けました。

現在は3月22日高値以降の調整局面

さて、現在は3月22日高値以降の調整局面です。今週は一時的に13週線を突破しましたが、本日終値段階では下回ってしまっています。

考えられるシナリオは3つ

ここで考えられるシナリオは3つです。1つ目は今晩のエヌビディアの決算を好感し、週末13週線を上回る場合は調整完了で上昇トレンドに復帰する。2つ目はエヌビディアの決算が期待外れに終わり、13週線回復が出来ない。この時、昨年10月の時と同様に4月19日安値を守る二番底形成となるか、3つ目のシナリオとして4月安値を割り込んで3月高値から三段下げへと向かうというものです。

13週線回復と割り込んだ場合の作戦

ということで、作戦としては13週線を回復した場合は、順張り、押し目買いでの強気対処。割り込んだままの場合は4月安値接近を待ち押し目買いを入れるが、4月安値も割り込んだ場合は損切撤退し、戻り局面では空売りを入れていくことで巻き返しを図るというもので如何でしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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