「記者の視点」中・小型成長株に焦点

記者の視点|企業速報 証券市場新聞

13日の日経平均は80円高と続伸、寄り付き天井にはなったものの、前週末に25日移動平均を中心にしたのボックス相場を抜け出し、日足一目均衡表の雲上限を突破したのに続き、この日は日足がゴールデンクロスしている。売買高は18億8000万株、売買代金は概算で2兆2700億円をこなしており、明らかに相場つきは変わった。

ただ、1万9500円台は出来高をこなした上値抵抗ゾーンであり、株価のフォローとなる為替がさらに円安に進むには材料不足。主力株は戻り売り圧力が強まり、上値は重くなるだろう。一方、決算への反応は悪くないが、3月期企業の3Q決算発表はほぼ出揃い、通期予想は株価に織り込んだと考えるべき。来期も一段の業績拡大が見込める中・小型成長株に焦点を絞り込んで銘柄を選別していきたい。

Vテクノロジー(7717)は今3月期上方修正で市場コンセンサスを上回り利益倍増、中国メーカーとの大口商談がまとまれば、来期はさらに成長が加速することになり、成長銘柄のシンボルストックとして復活の狼煙。半導体ウエハ搬送機、液晶用ガラス基板搬送機のローツェ(6323)へ人気波及も。車載通信機器のヨコオ(6800)は自動運転に関連して業容変貌期待強く、安川電機(6506)はロボットエンジニアリングで再飛躍期を迎えている。

株山券壱

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