「転ばぬ先のテクニカル」~強い相場につくのがセオリー

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の東京市場は後場に急変しました。東芝がお昼の12時に予定していた決算発表を急遽延期したことで、市場全般に売りが広がりました。そこへトランプ政権のフリン大統領補佐官が辞任したと報じられ、リスク回避の円買いが進行、日経平均も引けに掛けてズルズルと下落していきました。

国家安全保障問題担当のフリン大統領補佐官を巡るトランプ・リスクは前日のNY市場でも話題になっていました。問題は政権発足前にロシア側と「制裁解除に関して何度か電話で話をした」という疑いが背景。アメリカでは民間人が政府の専管事項である外交に関与することを禁じています。政権発足前なので、その時点ではフリン氏は民間人となって、法律違反だったのです。

しかし、NY市場はそんなことを無視して主要3指数が最高値を更新しました。むろんトランプ・リスクの反対側にはプレミアムがある、というのは事実です。規制緩和、法人税減税、インフラ投資などなど。「閉塞感の打破」というムードがマーケットにはあって、しかし、それもいつか食傷気味になります。それがフリン氏の辞任が切っ掛けにならなければ良いのですが…。

さて、テクニカル的には前日の上昇で三尊天井を否定としましたが、「厳密には大引けベースで1万9467円を抜けることが必要」と指摘したように、ザラ場だけでなく大引けも条件を満たさないことには断定できません。三尊天井形成の可能性が復活し、進行中という状況に逆戻りの様相です。累積出来高の多い19500円~600円がやはり大きな壁として立ちはだかります。

一方、小型株市場は堅調です。昨日はジャスダック市場が2006年1月の大天井2904を11年ぶりに抜いてきました。すでに先週末に東証2部指数は11年ぶりの高値になっていましたが、新興市場の強さが際立っていますので、強い相場につくのが相場のセオリーです。

日々勇太朗

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