反発も値下がり銘柄数多く気迷いの一日
本日の東京株式市場は反発しました。ただ、主力半導体株(アドバンテスト・東京エレクトロン)に引っ張られた上昇で(日経平均で400円超)、騰落銘柄の数を確認すると値下がり銘柄数の方が多く気迷いの一日だったというころでしょう。昨日急低下した長期債利回りが戻してしまったことに警戒感が広がったところがあるのではないかと思います。
ドル円東京時間で154円台ミドルに戻すが…
また、NY時間のドル円は一時153.31円まで円高・ドル安が進行しましたが、本日の東京時間では154円台ミドルに戻しています。しかし、一般的にレートチェックは為替介入直前の段階で行われるもので、一部では今回のNY連銀の行動は「プラザ合意2.0」ではないかといった見方があるようです。
「プラザ合意」は為替介入で先進5カ国会談
「プラザ合意」とは、ドル高を調整するために1985年(昭和60年)にアメリカが日本を含む先進国5カ国に為替市場に介入することについて会談した出来事のことです。プラザ合意の最大の理由の1つにこの頃のアメリカの財政が危なかったことにありました。
「レーガノミックス」でインフレ脱出
1981年、アメリカではロナルド・レーガンが大統領に就任します。この頃のアメリカはベトナム戦争の煽りもあってインフレ状態にありました。そこでレーガン大統領はまず、これまで続いていたインフレの状態をなんとかするために、20%にもなる高金利と厳しい金融引き締めというダブルセットを使って世界からの投機を集めるという実験を行いました、いわゆる「レーガノミックス」で、なんとインフレを脱出することに成功しました。
『双子の赤字』という財政赤字と貿易赤字
しかし、インフレに脱出したらしたで大問題が発生します。実はこの時インフレを脱出したおかげでとんでもないドル高になってしまい、さらには貿易での赤字がかさんでしまい、『双子の赤字』という財政赤字と貿易赤字が重なってしまう大ピンチに追い込まれてしまいました。
貿易に不利なドル安・円高を目指す
アメリカが一番なんとかしたかったものは日本との貿易関係で、アメリカは日本との貿易摩擦が深刻なものになってしまいました。アメリカ国内では日本車を壊すジャパン・バッシングが起こっていたほどです。そのため、アメリカは特に日本との貿易関係をなんとかするために貿易するのには不利なドル安・円高を目指そうとしていたのです。
合意前よりも85円相当も円高・ドル安に
プラザ合意は1985年9月2日にニューヨークのプラザホテルで行われました。プラザホテルで行われたからプラザ合意という名前となりました。そしてこの合意の翌日に日本の為替市場は1ドル235円から215円に、翌年には150円相当になるなど合意前よりも85円相当も円高・ドル安となりました。
為替介入でドル安誘導すれば製造業が浮上?
現在のアメリカは当時と似通った状態で、財政赤字を減らすための関税戦争を仕掛けています。そこに為替介入によりドル安誘導すれば、製造業が浮上するためひょっとしたら「プラザ合意2.0」?という空気があるのです。そのため、NY株式が堅調だったにも関わらず、本邦の全体相場は様子見となっているのかもしれません。
上場維持基準未達企業が発表される
ところで、一昨日でしたか、日本取引所グループから1月21日現在の上場維持基準未達企業が発表されていることが話題となっています。対象銘柄はプライム市場で26社、スタンダード市場で51社、グロース市場で31社あり、基準を満たせないと今年10月1日に上場廃止となる可能性がありますので、これらの銘柄に近寄るのは避けた方が良いかもしれません。対象銘柄は日本取引所グループのHPでご確認ください。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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