石橋を叩いて渡る【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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5日ぶり反発し1日で下落幅の5割程度取り戻す

本日の東京市場は反発しました。4日続落で日経平均は1084円程度下落しましたが、1日で下落幅の5割程度を取り戻しました。

日米戦略的投資第一陣プロジェクトに合意

今朝、トランプ大統領が日米関税協議に基づいて合意した「戦略的投資イニシアティブ」の第一陣プロジェクトについて合意したと伝えました。

高市総理はプロジェクトの意義に言及

高市総理はSNSで第一陣のプロジェクトについて言及。
「①日米両国ともに特定国への依存度の高い、自動車・航空機・半導体の部素材の加工に使用する工業用人工ダイヤの製造プロジェクト
②世界全体のエネルギー需要の高まりを踏まえた、米国産原油の輸出インフラ・プロジェクト
③AI用データセンターなどに電力を供給するガス火力発電プロジェクト
の三つです。
これらのプロジェクトは、
(1)重要鉱物、エネルギー、AI・データセンターといった経済安全保障上重要な戦略分野において、日米が協力してサプライチェーンを作り上げることで、日米の絆を強化するものであり、(2)日本企業にとっては、関連設備・機器を供給することなどによる売上げの増加やビジネスの拡大も見込まれます。
まさに、日米の相互利益の促進、経済安全保障の確保、経済成長の促進といった、本イニシアティブの意義に適ったものであると考えています。今後、各プロジェクトの実施に向けて更に詳細を調整し、プロジェクトを早期かつ円滑に実施できるよう、日米間で引き続き緊密に連携してまいります」と伝えています。

赤沢経産相はプロジェクトに関心示す企業を明言

赤沢経産相は各プロジェクトに関心を示している日本企業を明言しました。
「人工ダイヤの製造プロジェクトに関しては旭ダイヤモンド工業やノリタケが購入に関心を示している。出来た製品を買い取ることで日本に大変な裨益がある。米国産原油の輸入インフラプロジェクトに関しては、商船三井、日本製鉄、JFEスチール、三井海洋開発が関連機器などの供給などに関心を示している。AIデータセンターへのガス火力プロジェクトに関しては、東芝、日立、三菱電機、ソフトバンクGが関連機器などの供給に関心を示している。また、関連機器部品などの供給加工の観点から関心を示す中小企業も複数存在している」ということです。このニュースを受けた市場は電力株やプラント株など関連株が買われました。

ナスダック指数は明らかに調整局面入り

さて、本日は全体相場が反発していますが、私は非常に警戒心を持って相場を見ています。17日のNY市場は小反発となりましたが、ナスダック総合指数の歩みが極めて危なく映ります。1月18日の2万3988ポイントから2月5日に2万2461ポイントまで下落。この下落で25日線や50日線を割り込み、週足でも13週線を割り込みました。2月9日に2万3314ポイントまで反発するも、25日線、50日線を超えることが出来ず、昨日は一時、2万2256ポイント安値と5日安値を割り込む二段下げとなりました。週足は先週から26週線を割り込んできており、明らかに調整局面に入ったものと思われます。NYダウはまだ頑張っていますが、S&P500も13週線を割り込んできており、あと200ポイント下落すると26週線割れとなります。

ドル円は149.20円近辺への円高も

一方、ドル円は1月14日の159.45円を高値に1月27日には152.10円まで円高進行。この時下値を支えたのは26週線で、その後、定石通り反発し2月6日には157.67円まで下げ幅の75%戻りまでありましたが、その後、2月12日に152.26円まで円高が進行し、その後、リバウンドする勢いが感じられません。週足では1月下旬に下値サポート機能を発揮した26週線(現在153.50円)を割り込みだしており、週足の一目均衡表・基準線の位置する152.47円を割り込む場合は二段下げとなり149.20円近辺を目指すことでしょう。

ナスダック崩れるなか円高進めば急落免れず

このように日本の株価に連動性の高いナスダックが崩れ足となる中で円高も進行した場合、日本株の急落は免れず、日経平均は5万円近辺まで下落しても不思議ではありません。そのため、今は出来るだけ利益確定し、現金比率を引き上げておきたい局面だと思います。なによりも昨年4月のトランプ関税暴落以降、TOPIXは足元、10カ月連続上昇となっています。しかも今月のTOPIXは過去10カ月間で一番値幅が出ています。

天井打ちなら8%~20%下落するのが経験則

TOPIXがこのまま10カ月連続上昇陽線となれば、2005年の小泉郵政解散相場の時に記録した9カ月連続を抜いて過去20年で最長となります。通常、9カ月、10カ月連続上昇した場合、天井打ちとなるならば8%~20%下落するというのが経験則です。株はいつでも買えます。一方、下がりだしたらなかなか売りにくいものです。石橋を叩いて渡る精神で、常に警戒心を持って相場を冷静に見ていきたいと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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