225先物「ハチロク」の裏話~海外投資家が上値を買わない理由

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

新年度入りの相場

 

今週より名実とも新年度相場入りする。証券会社は3月期決算が多く、ディーラーのポジションは期を跨ぐことができないので月末に必ずポジションを落とさなければならない。
だから4月の初日は全く新しい気持ちで相場に向き合う。ヤル気だけは一番出る週かもしれない。ヤル気だけで稼げるほど簡単な世界ではないが。
さて、海外投資家の売りが止まらない。1月の最終週から6週連続で約1兆円売り越したようである。トランプ氏の円安阻止とも取れる口先介入で1ドル120円を超える円安はないと判断した海外投資家が日本株を売っているようである。
為替も1月に118円台だったのが先週には110円台と円高が進行し、それに合わせて海外投資家の売りも増加してきている。
ゴールドマンサックスによると2017年度の日本企業の予想増益率は12.5%である。これで試算した日経平均の1株利益は1350円であるが為替の前提は108円でありこれ以上の円高が進むと企業業績の見通しが大きく変わってくる。
現在の日経平均PERは15.6倍程度、平均で約15倍でありこれに予想EPSを掛けると2万250円である。2万円台は十分適正価格であるが海外投資家は買ってこない。
買ってこない一つの理由に東芝に代表されるように企業統治の甘さが指摘される。東京リサーチによると16年に不適正会計を開示した上場企業は57社と過去最高になっているようである。
M&Aが増加するなかグループ全体に目が行き届かなくなり会計処理が不適正になってしまうケースが多いらしい。企業が発表する数字が投資家から信用されなくなっているのだ。
まずは投資家から信頼されるコーポレートガバナンスの徹底が必要であろう。相場は25週移動平均線(1万9340円処)を上値抵抗ラインとし下値は1万8800円と見る。仕掛け的な売りには注意が必要である。
(ハチロク)

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