「正直じいさんの大判小判」~ローチェの反応を見守る

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞

10日の東京市場は続伸、米長期金利上昇に伴いドル円が111円台まで円安が進んだことで、輸出セクターを中心に買い戻しが広がり、日経平均は133円高となりました。ただ、前週の大幅な下げに対する自立反発の域は出ておらず、上値を買い上がる迫力はありません。東証1部の売買代金は概算で1兆9300億円と約1カ月ぶりに2兆円を下回りました。米軍のシリア攻撃に対する北朝鮮の反応など、地政学リスクへの警戒感が強く、慎重にならざるを得ないのでしょう。

こうしたなか、以前、当コーナーで注目銘柄にとり上げていたローチェ(6323)が決算を発表しました。前17年2月期は主力の半導体ウエハ搬送機、液晶用ガラス基板搬送機の受注が高水準で24%増収、56%の大幅営業増益で17期ぶりに最高業績を更新しましたが、今18年2月期は38%の大幅増収ながら20%営業減益を見込んでいます。ベトナム第4工場の初期費用はあるとはいえ、余りにも慎重です。これまで人気を集めてきた中小型好業績の今後を占ううえで、きょうの市場の反応を見守るべきでしょう。

いずれにしても地合いはまだ落ち着いたとは言えません。買い出動は一本立ちが期待できるより強い銘柄の下値狙い、戻りの鈍い銘柄は見切り、あるいはショートにもチャンスがあると見ています。

動物高度医療(6039)は成長期待強く一段高へ、澤藤電(6901)は短期リバウンドのタイミング。一方、シャープ(6753)は売り建ちができませんので一旦処分売り、さらに大きく突っ込むようならリバウンドを狙えるでしょう。

花咲 翁

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