「転ばぬ先のテクニカル」~興味深いマーケットの反応

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は3日ぶりに反落しました。先週末2日間で500円もの上昇となりましたので、当然の一服でしょう。それでもソフトバンクや東京エレクトロンに支えられ、日経平均は朝安後に一時プラスに転じました。

TOPIXは終日安いままでしたので、こちらの動きが正しい反応でしょう。

ところで米雇用統計発表を受けたマーケットではドルが対円、対ユーロなどに対し売られました。失業率は16年ぶりの水準に低下しましたが、非農業部門就業者数は市場予想を大きく下回りました。長期金利が低下したことで、ドルが売られる展開でした。

6月の利上げが確実視される中で、このマーケットの反応は極めて興味深い反応です。完全雇用状態なのに、賃金が上昇しない。失業率が下がってもインフレになりにくいアメリカの経済状態。トランプ大統領が「ジョブ」、「ジョブ」と吼えていますが、求められている人は知的労働者だということでしょう。

だとすると、来週利上げが実施されても、長期金利は下がるかもしれません。そして次の利上げは相当に慎重になるかもしれません。政策目標のインフレ率2%が遠いからです。

昨日の110円台半ば水準は5月中旬以来であり、その時の日経平均は1万9500円近辺でした。相場は強いのですが、違和感を感じます。

日々勇太朗

 

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