【潮流】岡山 憲史~ 個人の金融資産は過去最高

潮流|株式市場新聞

貯蓄から投資へ本腰を入れろ!

日銀が発表した資金循環統計によると、2016年度末の家計の金融資産残高は前年比2.7%(47.8兆円)増の1809兆円と過去最高になった。3月末の現預金は932兆円と家計資産の52%を占めた。前年度末比の伸びは2.3%で過去最大。特に普通預金にあたる流動性預金の伸びが7.2%と突出した。株式は7.9%増の181兆円だった。16年度末の日経平均株価は1万8909円と前年度末比で1割以上高い水準だった。
株価上昇の影響を除くと、取引額では資金流出となっている。また、2017年1~3月期の資金循環統計によると、家計の資金過不足は8.2兆円の資金余剰となった。家計の貯蓄性向が高止まりしている。一方、負債残高は318兆円と前年比7.3兆円増加。住宅ローンが同3.5兆円増加した他、アパートローンなどの負債も増加が続いている。30、40歳代を中心とする現役世代は、持ち家比率の上昇が続いており、住宅ローン残高を増やすと同時に消費を抑制し、貯蓄を増やすという行動を取っている。今後も家計の金融資産、金融負債どちらも増加が続くだろう。金融資産が増加してもその資金が株式市場に向かわないことが深刻な問題だ。
現預金が932兆円もあり、僅か100分の1でも9兆円が株式市場に流入する。日銀がETFを通して買っている6兆円を大きく上回る。10分の1なら90兆円を超えることになり株式市場は89年のバブル経済時の様相を呈することになるだろう。日本は個人の金融資産やGPIFといった公的資金額は世界トップである。政府はどのようにしてこれらの資金を株式市場に向かわせるかを真剣に考えるべきだ。株式市場が上昇することで経済が活性化し、税収が大幅に増加して国民の生活が劇的に良くなるのだ。対策として個人所得が1000万円以下の投資家に限って株式の損失は政府が保証するくらいの大胆な対策を打ち出せば資金は株式市場に向かうはずだ。また、企業の現金・預金残高は255兆円となり前年比12.5兆円増加し、過去最高を記録した。民間非金融法人企業の資金過不足は6.6兆円の資金余剰となっており、企業のカネ余りが続いている。株価と日本経済が長期的に上向けば設備投資や賃金アップに使われるだろう。個人も企業も日本の将来に明るい希望を求めている。
潮流銘柄は日本アクア(1429)、日本サード(2488)、イグニス(3689)。

 

岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール

1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、
ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。17年以上にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。

2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。

 

 

 

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